米国株を初めて売却する際、多くの投資初心者が戸惑うのが「円で受け取るべきか、ドルで受け取るべきか」という選択です。楽天証券では売却時に決済通貨を選べますが、それぞれにメリット・デメリットがあるため、目的や状況に応じた判断が重要になります。この記事では、具体的な判断基準やシミュレーションをもとに、賢い選択方法をわかりやすく解説します。
円で受け取る場合のメリットと注意点
日本円での受け取りを選ぶと、売却代金は自動的に円に換算され、円貨口座に入金されます。特に「すぐに使いたい」「税金処理を簡単にしたい」場合に便利です。
一方で、楽天証券の為替手数料は1ドルあたり約25銭(円貨受け取り時)で固定されているため、為替相場に応じた最適なタイミングで両替できないというデメリットもあります。円高局面で自動換算されると、実質的な受取金額が目減りすることもあります。
ドルで受け取る場合のメリットと注意点
ドルで受け取れば、そのまま米国株の再投資に使えるため、長期投資や米国ETFの積立を考えている人には合理的な選択です。また、任意のタイミングで日本円に両替できるため、為替相場を見ながら有利な時期を選べます。
ただし、自分で為替取引を行う必要があり、円に戻す際にも片道25銭の手数料がかかる点は注意が必要です。楽天銀行を通じてドルのまま送金・運用する場合は、手数料を節約する選択肢もあります。
用途別:どちらを選ぶべきか
- 短期的に現金化して使う予定がある → 円で受け取り
- 今後も米国株を買い続けたい → ドルで受け取り
- 為替相場に詳しくない、手間をかけたくない → 円で受け取り
- 為替差益も含めた運用利益を狙いたい → ドルで受け取り
自分の投資スタイルやライフプランに照らし合わせて、どちらの選択肢が適しているかを見極めることが重要です。
税金・確定申告の観点からの違い
楽天証券の特定口座(源泉徴収あり)を利用している場合、為替差益については基本的に考慮されません。つまり、ドルで受け取ってあとから両替した場合の差益は非課税となるため、うまくタイミングを選べば税制面でのメリットも得られる可能性があります。
ただし、外貨普通預金やFXで為替差益が生じた場合は課税対象となるため、他の口座との使い分けや計算管理に注意が必要です。
実際の操作方法と注意点(楽天証券)
楽天証券では、米株売却時に注文画面で「受渡通貨」の選択が可能です。初期設定は「円」となっている場合が多いため、ドル受け取りを希望する場合は必ず注文時に「米ドル」を選択してください。
また、ドルで受け取ったあと日本円に両替したい場合は、楽天証券の「為替取引」画面で「米ドルを円に換える」を選び、実行することで手動の両替が可能です。
まとめ:投資スタイルに応じた柔軟な選択を
楽天証券での米株売却時、円で受け取るかドルで受け取るかは、投資スタイルとライフスタイルによって最適解が異なります。「今すぐ使うか」「再投資するか」を明確にして選ぶことで、手数料の最適化や為替リスクの管理がしやすくなります。
初めての売却で迷った際には、この記事の内容を参考に、自分にとってベストな選択肢を見つけてください。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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