株式投資を始めたばかりの方にとって、「土日に注文を出したのに月曜の始値で買えないのはなぜ？」という疑問はとても自然なものです。実はこれは、注文の受付時間や注文の種類、そして取引所のルールによって決まっているのです。本記事では、その仕組みと対策をわかりやすく解説します。
株式市場は土日が休場
日本の株式市場（東京証券取引所など）は土日および祝日は休場です。そのため、証券会社の取引画面から注文を出すことはできますが、実際に取引（売買）が行われるのは次の営業日、つまり月曜日になります。
たとえば、土曜日の午後に注文を出したとしても、それが市場に届くのは月曜の朝になります。とはいえ、注文時間や内容によっては月曜の始値で約定しないこともあります。
注文の種類とタイミングが影響する
注文には主に以下の2種類があります。
- 成行注文：価格を指定せずに、その時点での最も有利な価格で売買を行う。
- 指値注文：自分の希望する価格で売買を行う。条件が合わなければ約定しない。
たとえば、月曜の寄付（始値）で買いたい場合は成行注文を前営業日中に出しておくのが一般的です。土日に出した成行注文も、証券会社が適切に処理していれば月曜の寄付で執行される可能性が高いですが、注文が殺到する銘柄などでは処理の遅延や板の状況次第で成立しないこともあります。
注文が通らない理由とは？
注文が月曜の始値で約定しない理由はいくつか考えられます。
- 注文が指値だったため、始値と一致しなかった。
- 成行注文でも注文数が多すぎて、割り当てられなかった（需給バランスの問題）。
- 証券会社の受付締切に間に合わなかった（例えば日曜夜遅くに出した場合など）。
このようなケースでは、注文がその日のうちに執行されなかったり、予想外の価格で約定する可能性があります。
月曜の寄付で買いたい場合のコツ
月曜の寄付で確実に株を買いたい場合は、以下の点に注意しましょう。
- 金曜日の取引終了後から夜のうちに成行注文を出しておく。
- 証券会社の取引ルール（夜間注文の受付締切など）を確認しておく。
- 成行注文を利用しておくと、寄付での約定の可能性が高まる。
特に証券会社によっては「前場寄付注文」として特別な注文種別を選択できる場合もあるため、活用するとよいでしょう。
注文の反映タイミングと証券会社の違い
証券会社によって、土日に出した注文の処理タイミングや反映の仕方が異なる場合があります。一部のネット証券では、夜間に出された注文が翌営業日の朝にまとめて市場に出されることがあります。そのため、証券会社のヘルプページやサポート窓口で事前に確認しておくことも大切です。
まとめ
土日に株を注文しても月曜の始値で必ずしも買えるとは限らない理由は、市場の休場、注文の種類、タイミング、需給バランスなどが影響しているためです。月曜の寄付で確実に買いたい場合は、金曜中に成行注文を出すか、証券会社の取引ルールを確認し、適切なタイミングで注文を出すようにしましょう。投資初心者の方は、まずは少額での取引から経験を積むのが安心です。
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