信用取引で絶対に知っておくべきリスク管理と注文の基本|損切り・IFD・ヘッジの活用術

株式

信用取引は自己資金以上の売買ができる一方、損失も大きくなるハイリスクな取引手法です。成功するためには、注文と同時に「反対の注文」=損切りやヘッジの設計をしておくことが重要です。本記事では、信用取引において知っておくべき基本的な考え方や実践的なリスク管理方法について解説します。

信用取引とは:レバレッジの効果と落とし穴

信用取引とは、証券会社から資金や株式を借りて売買する取引手法で、現金や保有株を担保に最大約3倍の取引が可能です。このレバレッジは利益を加速させる反面、損失も膨らむため、戦略的なリスク管理が欠かせません。

たとえば、100万円の元手で300万円分の株を買えば、株価が10%下がるだけで実質30万円の損失=元本の30%が消えるということになります。

信用買いの基本:損切りラインの明確化と注文セット

信用買いを行う際は、あらかじめ損切りラインを決めておくことが鉄則です。エントリー時に「どこまで下がったら損切りするか」を明確にし、その水準で逆指値注文を出しておくのがリスク管理の第一歩です。

IFD注文(If Done注文)を活用すれば、新規買い注文と損切りの売り注文をセットで出すことができ、急落時にも自動的に損切りが実行されます。

代表的トレーダーが語る「反対注文」の意味

著名トレーダーであるテスタ氏なども、「信用買いをしたら売り注文も出しておけ」といった趣旨のリスク管理発言をしています。これは、損切りラインの設定だけでなく、市場全体の下落リスクへの備えとしての「ヘッジ売り」も含まれます。

たとえば、個別株を信用買いした一方で、日経平均やTOPIX連動のインバースETFを信用売りしておけば、相場全体の急落リスクを一定程度軽減できます。

相場ヘッジとしてのインバース・売りポジションの活用

信用取引では、市場のリスクをヘッジするために指数連動型ETFを使った信用売りが有効です。たとえば、日経平均連動の「1570(日経レバ)」を買う代わりに、「1357(日経ダブルインバース)」などを同時に売ると、市場全体が下落した際の被害を軽減できます。

この手法は特に、個別株が指数に連動しやすい銘柄で効果を発揮します。ただし、完全なヘッジにはならないため、売り建て比率やタイミングには注意が必要です。

損失を最小限に抑えるためのルールづくり

信用取引では、「事前に決めた損切りラインを守る」「一定額以上の損失が出たらポジションを強制的に閉じる」などの自己ルールを定めておくことが不可欠です。

また、ロスカット(強制決済)が発動される証拠金維持率を把握し、証券会社ごとのルールにも常に注意を払いましょう。資金の余裕を持つことも重要なリスク管理の一部です。

まとめ:信用取引には「守り」が不可欠

信用取引において最も大切なのは「攻め」ではなく「守り」です。損切りの注文設定、IFD注文の活用、相場全体に対するヘッジ戦略など、リスク管理を徹底することで、退場せずに相場と向き合い続けることができます。

「反対注文を出しておけ」という教訓は、トレードの最前線に立つトレーダーたちの経験に裏打ちされた金言です。ぜひあなたのトレードにも取り入れてみてください。

株式
最後までご覧頂きありがとうございました!もしよろしければシェアして頂けると幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました!もしよろしければシェアして頂けると幸いです。
riekiをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました