楽天証券を利用していると、IFDやIFO注文を通じて損切りを設定する際に、「価格」や「値幅」ではなく「成行」で設定したいと考えることがあります。しかし、価格指定で設定した場合、株価が急落した場合に指値を飛び越えて発動しないことがあります。この記事では、楽天証券の注文設定について、成行注文を使った損切りの方法について解説します。
IFD・IFO注文とは?
IFD(イフダン)注文とIFO(イフオア)注文は、株式取引において利益確定と損切りを自動で設定する注文方法です。IFD注文は、最初の注文(買い注文など)とその後の注文(売り注文)を組み合わせて設定できます。IFO注文は、IFD注文に加えて、指値と成行の両方を設定することができ、取引における柔軟性が高い方法です。
これらの注文は、あらかじめ条件を設定することで、相場の動きに応じて自動的に注文が発動し、利確や損切りを効率的に行うことができます。
価格設定と成行設定の違い
価格で損切りを設定した場合、指定した価格(例:98円)に株価が到達したときに売却注文が発動します。しかし、株価が98円を飛び越えて85円のように急落した場合、指値注文は発動しません。これは、指定した価格での注文が成立しないためです。
一方、成行注文では、指定した価格を飛び越えても注文が市場で成立します。例えば、100円で購入した株を98円で損切りする設定を成行注文で行うと、株価が85円になった場合でも、注文は即座に発動し、現在の市場価格で売却されます。
楽天証券で成行損切りを設定する方法
楽天証券のIFDやIFO注文では、通常の指値ではなく成行注文を利用して損切りを設定することができます。これにより、株価が急落した場合でも、価格を指定することなく即座に注文を発動させることが可能になります。
設定方法としては、まず買い注文を設定し、その後の売り注文(損切り注文)を成行で設定します。これにより、指定した価格に達しなくても、市場の最良価格で損切りが行われます。
急落時におけるリスク管理と注意点
成行注文を利用することは、急落時のリスクを避けるために有効ですが、売却価格が思わぬ低価格で成立する可能性がある点を理解しておく必要があります。急落時には、成行注文で売却した場合、予想以上の損失を出すこともあります。
したがって、成行注文を使用する際には、損切りのタイミングや設定価格を慎重に決定することが重要です。また、急落リスクに備えて、事前にリスク管理を行い、分散投資などを実践することも有効です。
まとめ
楽天証券のIFDやIFO注文では、価格指定による損切りだけでなく、成行注文を使って急落時に迅速に損切りを行うことも可能です。成行注文は急落時の損失を最小限に抑えるための有効な方法ですが、売却価格が予想以上に低くなるリスクもあるため、適切なリスク管理と戦略を立てて運用することが大切です。

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