「一日信用取引で指値(または逆指値)注文したら、当日だけでなく数日間有効にできるのか?」と迷う人は多いようです。本記事では、日本国内の証券会社の「一日信用(デイトレ向け信用取引)」における注文有効期間の仕組みをもとに、この疑問に答えます。
そもそも「一日信用取引」とは何か
「」とは、信用取引の一種で、買建・売建ともに可能な“デイトレ向け”の取引形態です。取引を始めたその日のうちに建玉を返済(反対売買または現引・現渡)する必要があります。
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この仕組みによって、信用建玉を翌日に持ち越さず、当日中に決済を完結させる点が特徴です。
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一日信用での指値注文の「有効期間」は基本的に当日限定
「一日信用取引」のルールを定める証券会社の説明では、新規建てを行ったその日のうちに返済を終える必要があるため、有効期間は「当日限り」と定められています。
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つまり、たとえ指値注文を出したとしても、その指値が翌日以降に成立するように「期間を延ばす」「数日間有効にする」ということはできません。注文が約定しなければ、自動的に失効(キャンセル)されます。
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なぜ延長できないのか ― デイトレ専用の性質
一日信用は“当日決済を前提としたデイトレ用信用取引”のため、証券会社のシステムが建玉の翌日繰り越しを認めない設計になっています。仮に翌日に持ち越すと、信用リスクや保証金の管理、追証(追加証拠金)の計算などが複雑になるためです。
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そのため、「数日有効な指値」「期間指定注文」といった注文スタイルがある通常の現物取引や制度信用取引とは異なります。
もし数日保有したいなら ― 別の方法を検討
一日信用ではなく、通常の制度信用取引や無期限信用取引、あるいは現物株取引を使えば、指値注文の有効期間を数日〜数週間または指定可能なことがあります。
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たとえば、制度信用なら売買の建玉を翌日に持ち越すことが可能で、指値注文の有効期間も一定の範囲で設定できる場合があります。用途に応じて使い分けるのが現実的です。
結論 ― 一日信用の指値は“当日限り”、数日継続はできない
要点としては、一日信用取引で出した指値注文は原則「当日有効のみ」であり、「数日間有効にする」「注文を持ち越す」といったことはできません。
数日〜数週間の保有や、相場の様子を見ながらの売買をしたい場合は、制度信用取引や現物取引など、別の取引方法を検討するのが適切でしょう。
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