MT5(MetaTrader 5)を使ったFX取引では、口座履歴や取引ターミナルにさまざまな情報が表示されますが、「残高がマイナスになっている」という表示に戸惑う初心者の方は少なくありません。特にVantage Tradingのような海外FX業者では、入出金やボーナス、スワップなどが複雑に絡み合うため、表示の意味を正しく理解することが大切です。
MT5の口座履歴に表示される各項目の意味
MT5の「口座履歴」では、通常以下のような項目が表示されます。
- 入金(Deposit):口座に資金を追加した履歴
- クレジット(Credit):ボーナスやプロモーションによる付与額
- 出金(Withdrawal):資金を引き出した履歴
- 損益(Profit/Loss):取引による実現損益
- スワップ(Swap):ポジション保有による金利調整
- 手数料(Commission):取引手数料
- 残高(Balance):取引や入出金の履歴を反映した時点の純資産
「残高」はあくまでも履歴ベースの数値であり、現在の口座のリアルな状態を表すものではない点に注意が必要です。
「残高がマイナス」でも「有効額・可能額」がプラスな理由
MT5の下部に表示される「残高」「有効額」「可能額」はそれぞれ意味が異なります。
- 残高(Balance):過去の入出金と決済損益の合計
- 有効額(Equity):現在の残高+含み損益
- 可能額(Free Margin):証拠金に対して利用可能な余力
たとえば、過去の取引で大きく損をした結果、残高はマイナスになっていても、現在保有中のポジションが含み益状態であれば、有効額や可能額はプラスになることがあります。
クレジット(ボーナス)による誤認に注意
Vantage Tradingのような海外FXでは、入金ボーナスとして「クレジット」が付与されることがあります。これは取引資金として利用できますが、「実際の残高」には含まれないため、履歴上では「残高マイナス・クレジットプラス」となることもあります。
クレジットが消失した場合、急に残高だけがマイナス表示になることがあり、実質的な資金不足を意味するケースもあります。
スワップや手数料が後から加算される可能性
特定の通貨ペアや週末持ち越しの場合、スワップ(保有コスト)はまとめて数日分請求されることがあり、それが履歴に「遅れて反映」されることもあります。
また、取引手数料が決済時にまとめて引かれる形式のブローカーもあるため、時間差で残高に変化が出ることも珍しくありません。
正確な資金状況を見るには「有効額」を確認
最終的に「いま使える資金」がいくらあるのかを確認するには、MT5ターミナルの下部に表示される「有効額(Equity)」が最も信頼できます。これは含み損益を反映した実質的な口座残高です。
この金額がプラスであれば、マイナス残高の表示があっても即時の追加入金や対応は不要なケースが多いです。
まとめ:残高のマイナスは必ずしも危険ではない
MT5で表示される「残高」がマイナスになっている場合でも、「有効額」や「可能額」がプラスであれば、すぐに資金不足というわけではありません。クレジットの扱いやスワップの遅延加算など、要因を整理して判断することが大切です。
初心者の方は、混乱しやすい表示を一つひとつ正しく理解することで、安心して取引を続けられるようになります。わからないときはブローカーのサポートに問い合わせるのも良い選択です。

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