初めて暗号資産を購入する方にとって、販売所と取引所の違いやスプレッドの影響は重要な判断材料になります。特にポイントサイトのキャンペーンなどを利用する際、条件によっては販売所の方が一見お得に見えることも。この記事では、ビットバンクを例に、スプレッドと手数料、そして購入後の違いまで詳しく解説します。
販売所と取引所の違いとは?
ビットバンクには「販売所」と「取引所」の2つの購入方法があります。販売所では、ビットバンクが保有する暗号資産を直接ユーザーが購入・売却します。一方で、取引所はユーザー同士の売買を仲介する仕組みです。
販売所は即時に取引が成立するため初心者には使いやすい一方、スプレッドが広くなる傾向があります。取引所では板取引のため、価格交渉の余地があり、より市場に近い価格で取引が可能です。
販売所のスプレッドとは?
スプレッドとは「買値(Ask)」と「売値(Bid)」の差のことを指し、販売所ではこれが実質的なコストになります。ビットバンクのビットコインのスプレッドは、市場状況にもよりますが概ね3〜5%程度とされています。つまり10万円分を購入すると、実際には9万5千円程度の価値しかないビットコインを受け取る可能性もあります。
例えば、ビットコインが1BTC = 800万円のときに10万円購入すると、0.0125BTC相当を期待しますが、スプレッドの影響で受け取れるのは約0.0120BTC以下になるケースもあります。
取引所での購入のメリット
取引所での取引は、Maker(指値)注文とTaker(成行)注文に分かれます。ビットバンクでは、指値注文(Maker)なら手数料が-0.02%、つまり報酬がもらえます。成行注文(Taker)でも0.12%と比較的低コストで済みます。
そのため、キャンペーンの条件を除けば、コスト面では取引所の方が圧倒的に有利です。
販売所と取引所、購入後の違いは?
購入後に保有するビットコインは、販売所で買っても取引所で買っても同じくビットバンク内の口座に保管されるため、機能面に差はありません。どちらで買っても外部ウォレットに送金したり、売却することができます。
ただし、将来的に売却する際にもスプレッドが発生するのは販売所です。取引所を利用できるようになれば、売買時の手数料負担がトータルで小さくなります。
ポイントキャンペーンとの兼ね合いで判断を
今回のような「販売所で10万円以上購入でポイント付与」というキャンペーンでは、スプレッドでの損失とキャンペーンの付与ポイントのバランスを見て判断しましょう。スプレッドでの損が約5,000円以内であれば、キャンペーンで補填されると考えることもできます。
例えば、10万円の5%=5,000円のスプレッドがあっても、5,000円分のポイントが還元されればトントンです。初回のみであれば、経験目的であえて販売所を選ぶのも一つの考え方です。
まとめ:初心者はキャンペーンを活用しつつ取引所にも挑戦を
販売所と取引所の違いを理解した上で、目的に応じて賢く使い分けましょう。キャンペーンでお得になる場面では販売所も一案ですが、取引回数を重ねるならば、手数料面で優れた取引所の利用が最適です。暗号資産投資の第一歩を、コストとリスクを理解した上で踏み出しましょう。

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