株式投資を始めたばかりの方にとって、企業の決算発表のタイミングや内容はややこしく感じることがあるかもしれません。特に「トヨタの決算期は9月と聞いたのに、8月にも決算が出ているのはなぜ?」という疑問は、株初心者がつまずきやすいポイントのひとつです。本記事では、決算の仕組みやトヨタの決算スケジュールについて、わかりやすく解説していきます。
まず知っておきたい「決算期」と「決算発表」の違い
企業の「決算期」は、その会社の会計年度(=事業年度)が終わる月のことです。トヨタ自動車の場合は3月末が決算期で、会計年度は4月1日〜翌年3月31日までです。
一方、「決算発表」とは、決算期の集計が完了した後に業績を公表する日を指します。たとえば、3月末が決算期なら、その「本決算」は通常5月に発表されます。
8月に発表されるのは「第1四半期決算」
トヨタが8月に発表しているのは、「第1四半期(Q1)決算」です。会計年度が4月から始まるため、4月〜6月の3か月間の業績をまとめたものが8月上旬に発表されます。
同様に、四半期ごとに以下のスケジュールで決算が発表されます。
四半期 | 対象期間 | 決算発表時期 |
---|---|---|
第1四半期(Q1) | 4月〜6月 | 8月上旬 |
第2四半期(Q2/中間決算) | 7月〜9月 | 11月上旬 |
第3四半期(Q3) | 10月〜12月 | 2月上旬 |
第4四半期(Q4/本決算) | 1月〜3月 | 5月上旬 |
したがって、8月7日に発表された決算は、「第1四半期決算」となります。
なぜ四半期決算があるの?その重要性とは
上場企業には、投資家に定期的な情報開示を行う義務があります。そのため、年間4回(四半期ごと)に決算報告を行う「四半期決算制度」が導入されています。
特にトヨタのような大型株では、四半期ごとの業績や事業の進捗が株価に大きな影響を与えるため、多くの投資家が注目しています。
初心者が見るべきポイントは?
四半期決算で注目すべき主な情報は以下の通りです。
- 売上高・営業利益・純利益:前年同期比で増減を見る
- 通期業績予想の修正:上方修正・下方修正があれば株価に影響
- セグメント情報:自動車・金融・地域別の業績が分かる
また、トヨタは海外売上比率が高いため、為替の影響や海外市場の見通しも重要なチェックポイントです。
まとめ:8月のトヨタ決算は「第1四半期決算」。年間で4回ある決算を理解しよう
トヨタの決算が8月にあるのは、「第1四半期決算」の発表だからです。会計年度が4月〜3月のため、4月〜6月の業績が8月に公表される仕組みになっています。
決算期(=会計年度末)は3月で変わりませんが、情報開示の観点から四半期ごとの決算発表が行われています。株式投資をする上では、こうした決算の意味や時期を押さえておくことが重要です。

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