「知り合いが2021年頃にオリエンタルランドの株を17,000円くらいで買ったと言っていたのですが、ネットでいくら調べてもその値段が出てこない…どういうことなんでしょうか?」という疑問を整理していきます。株価の変動、株式分割の影響、単元株数の変化などを踏まえ、なぜそういったズレが起きるのかを解説します。
株価がネットで確認できるデータとは
まず、株価データサイトでは、1株あたりの終値・始値・高値・安値が掲載されています。たとえば、オリエンタルランドの場合、2021年10月~12月の終値は“17,000円台~19,000円台”で記録されています。([参照]かぶうま – 2021年時系列データ)
このように、17,000円台での終値が実際に確認できます。したがって「17,000円くらい」という話がまったく根拠がないわけではありません。
なぜ「17,000円くらい」は見つけにくいのか:分割・単元株・少数株の影響
株価の数字だけを見ると「17,000円くらいだった」という話も合っていそうですが、実際には次のような要因で“それっぽく見えてもズレる”可能性があります。
- 株式分割や併合:例えば、株式分割が行われると「1株あたりの価格」が変動します。過去に配当・優待の権利付け日や分割予告があると、見ている値が調整後かどうかで混乱があります。
- 単元株数の変更:日本株では100株が1単元という例がありますが、2019年~2022年頃には単元株の変更があった企業もあります。単元あたりの金額と1株あたりの金額誤認が生まれます。
- 指数表示・100株換算表示:知り合いの話で「17,000円」という金額が「100株購入に必要な金額=1株×100株=1,700円×100株」など誤記されているケースも考えられます。
つまり、ネットでデータを探しても「17,000円くらい」という単体株価として記録が残っておりながら、ご自身が見ているデータと時期・前提条件がずれて見えるということがあります。
具体例:2021年10月~12月のオリエンタルランド株価の動き
たとえば、2021年10月8日には終値で17,555円、前後の10月7日も17,360円と記録されています。([参照]同上)
さらに、11月1日は終値で18,080円というデータもあります。これらの数字から「17,000円台であった」という記憶が実際の株価データと整合していることがわかります。
よくある誤解を防ぐためのチェックポイント
●“終値”か“始値”かを確認:
株価サイトでは始値・高値・安値・終値が記録されており、記憶の金額がどれにあたるのかでずれが出ます。
●分割・併合・株式優待権利付け日の影響:
権利付け直前・直後には株価が変動しやすく、さらに分割等で1株あたりの金額が変わるため、データを見直す必要があります。
●単元株数・100株換算の誤認:
「100株いくらだったか」を「1株いくらだったか」と勘違いして伝聞されるケースがあり、実際の株価の意味合いが異なることがあります。
まとめ
結論として、「オリエンタルランドが2021年頃に17,000円くらいの株価だった」話はデータ的には十分裏付けられます。しかし、“17,000円”という数字がどの“株価指標(始値・終値・100株換算)”を指していたか、分割や単元株の条件がどうだったかを整理しないと、ネット上で一致するデータがすぐ出てこないことがあります。記憶とデータのズレを整理するには、時系列データを確認し、当時の株式制度の前提条件も併せて検証することが重要です。
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