2024年から新NISA制度が始まり、つみたて投資枠と成長投資枠を併用しての資産形成が注目されています。すでにゆうちょ銀行でつみたてNISAを利用中の方でも、条件を満たせば成長投資枠での投資も可能です。本記事では、ゆうちょ銀行での成長投資枠の使い方や、ATMでの取り扱いの可否について詳しく解説します。
新NISA制度とは？成長投資枠も利用可能
新NISAでは「つみたて投資枠（年120万円）」と「成長投資枠（年240万円）」の2階建ての非課税制度が統合され、両方を使えるようになっています。つみたて枠は投資信託を中心に、成長枠は個別株やETFなども対象になります。
すでにゆうちょ銀行でつみたて投資枠を利用している方でも、同一の金融機関内であれば追加で成長投資枠の設定・運用が可能です。
ATMで成長投資枠の買付はできる？
結論から言うと、ゆうちょ銀行ATMではNISAの買付手続きや投資信託の購入はできません。ゆうちょ銀行でのNISA取引は「ゆうちょ銀行の窓口」または「ゆうちょダイレクト（ネットバンキング）」を通じて行います。
ATMでできるのは主に入出金や通帳記帳などの通常の銀行取引であり、投資信託の購入やNISAの設定変更には非対応です。
成長投資枠の利用に必要な手続き
ゆうちょ銀行で成長投資枠を利用するには、NISA口座内での投資信託の追加設定や、成長投資枠向け商品の指定が必要です。つみたて枠とは異なる銘柄が利用できるため、まずは相談窓口やゆうちょ証券担当者に連絡を取りましょう。
設定手続きは通常、
- 投資信託の選定
- NISA枠（成長投資枠）の指定
- 購入方法（スポット購入または定期購入）の指定
という流れになります。
ゆうちょダイレクトでの成長投資枠の買付方法
ゆうちょ銀行では「ゆうちょダイレクト＋投信」サービスを利用すれば、自宅のパソコンやスマートフォンからNISA口座で投資信託を購入できます。ログイン後、「NISA口座を利用して購入」にチェックを入れ、成長投資枠に該当するファンドを選んで注文します。
なお、どの枠に分類されるかは自動的に判断されますが、念のため投資前に銘柄情報や制度区分を確認しましょう。
注意点：別の金融機関で成長投資枠を使いたい場合
もし成長投資枠だけを他の証券会社（SBI証券、楽天証券など）で利用したい場合は、金融機関の変更手続きが必要になります。新NISAでは年間で1つの金融機関しか選べないため、注意が必要です。
変更には「勘定廃止通知書」や「金融機関変更届出書」の提出が求められ、書類のやり取りに2〜3週間かかる場合もあります。
まとめ：ATMでの操作は不可、ネットまたは窓口で手続きしよう
ゆうちょ銀行でNISAの成長投資枠を利用するには、ATMではなく、窓口またはゆうちょダイレクトを通じて手続きする必要があります。すでにつみたて投資枠を利用していても、同一口座内で成長枠の活用は可能です。非課税枠を最大限に活かすためにも、制度の違いや利用方法を理解して活用していきましょう。
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