2〜3億円の資産を築いた人は、その後どのように投資スタイルを変えていくのでしょうか?この記事では、富裕層が元本割れリスクとどう向き合い、どのように資産を守りながら増やしているのかを、実例や戦略も交えてわかりやすく解説します。
資産2〜3億円というステージが意味するもの
資産が2〜3億円あると、もはや「生活費のためにリターンを追い求める」フェーズではなく、「資産を減らさずに守る」ことに重点を置く人が増えます。
特にサラリーマンリタイア組や起業家のキャッシュアウト層は、生活資金を年利1〜3%程度で補うことが可能なため、大きなリスクを取らずに資産を維持する方向にシフトする傾向があります。
投資をやめるのか?富裕層が実際に選ぶ資産構成
多くの富裕層は、完全に投資をやめることはありません。むしろ、インフレや税金による資産目減りを防ぐために、一部の資金は引き続きリスク資産に振り分けます。
例えば以下のような配分が現実的です。
- 現金・預金:30〜40%
- 国内外の国債・社債:20〜30%
- ETF・株式:20〜30%
- オルタナティブ(REIT、不動産、金):10〜20%
このように、「守り7割、攻め3割」の構成で、全体のボラティリティを抑えながらリターンを狙う形が一般的です。
実例:資産3億円を超えた元会社役員のポートフォリオ
60代で早期退職したある元会社役員は、資産配分を次のように管理しています。
- 国内個別株(高配当):15%
- 米国ETF(VT・VYM・AGGなど):25%
- 国内外債券:25%
- 定期預金・流動資金:35%
この方は「大暴落があっても資産全体では2割以内の下落に抑えられるよう設計している」と語っており、投資は続けつつも大きな勝負には出ていません。
リスク回避志向になっても投資を続ける理由
超低金利の現代において、資産をすべて定期預金にすると「実質目減り」してしまう可能性があります。たとえ年利3%でも、2億円なら年間600万円のインカムが得られ、これを複利で運用すれば長期的には大きな差が生まれます。
そのため、多くの富裕層は「元本割れしにくく、それでいて利回りも確保できる商品」(例:インカム型ETF、先進国債券、仕組預金など)を中心に構成する傾向があります。
国債や個人年金だけでは逆に危うい?
日本国債や個人年金は元本保証型として安心感がありますが、年利0.2〜0.5%程度ではインフレに対応できず、実質資産価値は下がる可能性があります。
また外貨預金も為替リスクがあるため、安易に資産の多くを預けるのは避けた方が良いでしょう。
まとめ:投資はやめず「守りを重視した攻め」に変わる
2〜3億円の資産を持つ人たちは、投資を完全にやめることは稀で、多くは「元本保全を意識しながらも、リターンのある資産に一定割合を維持する」というスタンスを取っています。
富裕層になるほど、「いかに損をしないか」を意識しつつ、「緩やかに増やす」投資戦略にシフトしていくのが実態です。焦らず、戦略的に守りながら育てる投資が、最も堅実な富の使い方と言えるでしょう。

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