近年、ネット証券各社では利便性とセキュリティのバランスをとるため、ログイン方式の見直しが進んでいます。特にSBI証券では、以前必須だった「合言葉入力」が不要になったという声が一部で見られます。果たしてこの変更は問題ないのでしょうか?ユーザーがとるべき対策について解説します。
SBI証券の合言葉認証とは?
合言葉認証とは、ID・パスワードに加えて、事前に登録した3つの質問に対して答えることで、不正ログインを防止するセキュリティ手段です。本人確認の一環として、IPアドレスや端末の変化があった際に表示されるのが一般的です。
この機能は2022年以前は標準的に使われていましたが、最近ではワンタイムパスワードや生体認証など、より高度で利便性の高いセキュリティへ移行する動きがあります。
なぜ合言葉入力が不要になったのか
以下の理由が考えられます。
- 信頼できる端末として登録された:ログイン時に「この端末を信頼する」を選択した場合、次回以降のログインで合言葉入力が省略されることがあります。
- セキュリティ仕様の変更:公式に告知されていない場合でも、SBI証券がセキュリティ設定をアップデートした可能性があります。
- 2段階認証の導入・強化:SMS認証やアプリによるワンタイムパスワード認証の利用で、合言葉の必要性がなくなったと判断されたケースです。
本当に「ほっておいて大丈夫」なのか?
結論から言えば、「場合によっては大丈夫」ですが、条件があります。まず、あなたのアカウントが第三者に不正アクセスされていないと確信できることが前提です。
心配な場合は、以下の点を確認しましょう。
- ログイン履歴の確認(不審なアクセスがないか)
- SBI証券に問い合わせて、仕様変更があったかを確認
- パスワードを定期的に変更する
- スマホアプリにワンタイム認証を導入
セキュリティを強化する具体的な設定方法
安心して利用するためにも、以下の手順でセキュリティの見直しを行っておくことをおすすめします。
- SBI証券のマイページにログイン
- 「セキュリティ設定」メニューを開く
- ワンタイムパスワードの設定を有効にする
- メール通知・ログイン履歴通知などもONにする
これにより、合言葉に依存せずともより堅牢な防御が可能になります。
同様の変更が起きている他の証券会社
SBI証券に限らず、楽天証券や松井証券、マネックス証券でも、合言葉や秘密の質問の役割が縮小されています。これは業界全体が「より使いやすく安全な認証方式」に移行しているためです。
たとえば楽天証券では、生体認証アプリの活用が進められており、秘密の質問は端末認証やSMS認証に置き換えられる傾向にあります。
まとめ:自己責任の意識が重要
合言葉が表示されなくなったからといってすぐに危険とは限りませんが、自分でセキュリティを確認・管理する姿勢が重要です。不安がある場合は証券会社に確認し、ワンタイムパスワードや通知設定を活用して、アカウント保護を万全にしておきましょう。
気になる場合は、念のためカスタマーセンターへ問い合わせて正式な仕様変更かどうかを確認することをおすすめします。

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