外国株投資や外貨資産を保有する中で、複数の証券口座を活用する投資家が増えています。その中で「楽天証券で保有しているドル(USD)を別の証券会社へ移せるのか?」という疑問を抱く方も少なくありません。この記事では、楽天証券から外貨を他の証券会社へ送金・移管する手段やその際の注意点について解説します。
楽天証券から他証券口座へ外貨送金は基本的にできない
結論から言えば、楽天証券の口座にある米ドルを、直接別の証券会社の口座へ送金することはできません。楽天証券では外貨を外部機関に直接出金する外貨送金機能を提供していません。これは他の多くのネット証券でも同様で、証券会社間での外貨の直接送金は制度上対応していないのが一般的です。
仮に送金したい場合、一度日本円に換金したうえで銀行口座に出金し、そこから外貨として再送金する必要があります。
外貨を移す一般的な流れ
楽天証券から他の証券会社へ米ドルを活用したい場合の手順は以下のようになります。
- 楽天証券で米ドルを日本円に換金(為替スプレッドあり)
- 日本円を登録済みの銀行口座へ出金
- その銀行口座で外貨再両替(外貨預金またはFX口座経由)
- 対象の証券口座へドルを入金(可能な証券会社に限る)
このように、直接的な外貨送金は制度的に難しく、間接的な手段に頼る必要があるため、手間とコストがかかることを理解しておきましょう。
楽天証券内での外貨の活用方法
一方、楽天証券内で米ドルを保有している場合、それを再投資に活用する方法もあります。たとえば。
- 米国株式やETFの再購入
- 外国債券の買付
- 定期的なスワップ収益の獲得(FX口座経由)
楽天証券では米ドルのまま米国株に投資できるため、出金せずに楽天証券内で運用を完結させる方がコストや手間の点では合理的です。
他証券会社でドルを使いたい場合の代替手段
どうしても別の証券会社でドルを使いたい場合には、SBI証券やマネックス証券のように外貨入金に対応している会社を選ぶ必要があります。
たとえば、住信SBIネット銀行でドルを外貨で保有し、SBI証券に外貨のまま入金するという方法があります。楽天証券ではこのような連携ができないため、利用目的に応じた口座の使い分けがポイントになります。
まとめ
楽天証券で保有する米ドルを直接他の証券会社に送金することは現時点ではできません。一度円に戻し、銀行を経由した上で再度外貨に換える必要があり、コストや為替手数料が発生します。
そのため、米ドルの活用を楽天証券内で完結させるか、外貨送金に対応している証券会社への切り替えを検討するのが現実的な選択肢です。外貨管理を効率化するには、証券口座と銀行口座の外貨連携機能も考慮に入れて戦略的に口座を使い分けましょう。

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