つみたてNISAは、非課税で投資ができる制度として多くの投資初心者から支持されています。しかし、金融機関をまたいで複数のつみたてNISA口座を持つことはできるのでしょうか?本記事では、SBI証券とメルカリ証券(メルカリ スマートマネー)を例に、つみたてNISA口座の基本的なルールと注意点を解説します。
つみたてNISAは1人1口座が原則
つみたてNISA制度では、1人につき1つの金融機関でしか口座を開設できません。これは、税制優遇を公平に利用できるようにするための制度設計によるもので、たとえSBI証券とメルカリ証券の両方に証券口座を持っていても、つみたてNISA口座として利用できるのはどちらか一方のみです。
つまり、SBI証券でつみたてNISA口座を開設している場合、メルカリ証券で新たに開設することはできません。仮に開設を申し込んでも、税務署の確認で却下されます。
別の証券会社に変更は可能
「では、メルカリ証券で始めたいと思った場合どうすればいいの?」という疑問を持つ方もいるでしょう。その場合は、現在の証券会社から他社への“金融機関変更手続き”を行うことで対応可能です。
この手続きは、通常「非課税口座異動届出書」という書類を用いて行い、変更先の証券会社に提出します。ただし、年内に既にNISA枠を使って積立をしている場合は、翌年からしか変更が反映されませんので注意が必要です。
メルカリ証券とは?どんな人に向いている?
メルカリ証券(旧メルペイ証券)は、スマホアプリ「メルカリ」上で気軽に少額から株式投資ができるサービスです。メルカリの売上金をそのまま投資に回せるのが特徴で、投資初心者や日常的にメルカリを利用している人に特におすすめです。
2024年からはつみたてNISAにも対応を開始しており、手軽に積立投資をしたい方には選択肢の一つとなっています。
複数証券口座の活用と注意点
つみたてNISAは1人1口座に限られますが、一般的な課税口座(特定口座や一般口座)は複数の証券会社で同時に開設可能です。したがって、SBI証券でつみたてNISAを利用しながら、メルカリ証券では課税口座でスポット投資を行うといった併用は可能です。
ただし、どの口座でどんな資産を持っているか管理が煩雑になりがちなので、証券口座を複数運用する際は資産管理アプリの利用を検討するのが賢明です。
まとめ:つみたてNISAの証券会社選びは慎重に
つみたてNISAは「1人1口座」の原則があるため、最初にどの証券会社で始めるかが重要です。将来的に変更したい場合は、所定の手続きが必要であり、途中で簡単に2つ目の口座を開設することはできません。
メルカリ証券も魅力的なサービスを展開していますが、すでにSBI証券などで口座を開設済みの方は、自分にとってどちらが利便性が高いかを比較し、必要であれば変更手続きを検討しましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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