海外FXの損益計算とMT5の手数料の仕組みを徹底解説!初心者が理解すべきポイントとは?

外国為替、FX

海外FXを始めたばかりの方にとって、MT5の取引画面に表示される損益や手数料、スプレッド、スワップの理解は混乱しがちです。この記事では、約定直後の損益がマイナスになる理由や、スワップを除いた損益計算の考え方について、具体的に解説します。

約定直後にマイナス表示される理由

MT5をはじめとする海外FXのプラットフォームでは、注文が約定された瞬間から損益がマイナスになることが一般的です。これは「スプレッド(売値と買値の差)」と「取引手数料(Commission)」が即座に差し引かれるからです。

たとえば、USD/JPYでスプレッドが1.5pips、片道の手数料が1ロットあたり3ドルかかる口座では、エントリーした瞬間にこの分が引かれるため損益はマイナスからスタートします。

ツールボックスの「損益」はどこまで含まれているのか

MT5の「ターミナル」または「ツールボックス」の損益欄には、スプレッドおよび手数料がすでに反映されています。ただし、スワップポイント(オーバーナイト金利調整)は反映されていません。スワップは日をまたいだ時点で発生するため、リアルタイムの損益には含まれないのが通常です。

そのため、スワップを除いた損益表示は、トレード開始時の「必要回収額」ともいえる存在です。これが±0円以上になれば、建値ブレイクイーブンを達成したといえます。

黒字転換の考え方:いつから「利益」なのか

結論としては、スワップを除いた状態での損益が+1円以上になれば、スプレッドと手数料をカバーした「純利益」の状態になります。つまり、「スワップがなければ1円以上の利益が出れば黒字」という考え方で問題ありません。

例:1ロットでエントリーして、スプレッド+手数料でおよそ7ドル(約1,000円)負担があるとします。価格がそれ以上に有利に動けば、損益欄がプラスに転じます。これが事実上の黒字転換ポイントです。

スワップポイントと損益のズレについて

初心者が混乱しやすいのが「スワップによる損益ズレ」です。例えば、ポジションを日をまたいで保有した場合、スワップが加算または減算され、損益表示が自分の計算と異なるように見えることがあります。

特に金利差の大きな通貨ペア(例:TRY/JPY、ZAR/JPYなど)を保有している場合、スワップの影響が顕著になります。スワップ込みの損益は「口座履歴」で確認可能です。

MT5での確認方法と注意点

  • 現在の損益(損益欄):スプレッドと手数料は反映済み、スワップは未反映
  • 口座履歴:確定したスワップを含む損益が表示される
  • 気配値の表示:Bid/Askの差=スプレッド

また、証券会社によっては「手数料込み・スプレッド0」の口座もあるため、取引条件をよく比較することが重要です。

まとめ:計算ズレの正体を理解しよう

MT5の損益表示には「スプレッド」と「手数料」が反映されているため、約定直後にマイナスになるのは通常の挙動です。スワップは表示に含まれていないため、日をまたぐときのズレに注意が必要です。

もし計算が合わないと感じたら、まずは手数料体系やスワップ条件を確認し、自分の取引がどの費用に影響されているのかを整理することが解決の第一歩となります。

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