eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の再投資と複利効果の仕組み

資産運用、投資信託、NISA

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、分配金を出さずにファンド内で再投資を行うタイプの投資信託です。多くの投資家は、分配金を自分で再投資することで複利効果を得られることを理解していますが、ファンド内での再投資でも同じように複利効果が生まれる仕組みがあるのか疑問に感じることがあるかもしれません。この記事では、ファンド内での再投資がどのように複利効果を生むのかを、分かりやすく説明します。

再投資と複利効果の基本

まず、再投資と複利の基本的な概念を確認しましょう。再投資とは、受け取った利益(分配金や利息など)を再度投資することを意味します。複利効果とは、その再投資を通じて、新たに得られた利益がさらに利益を生むという効果です。

例えば、あなたが1万円を投資し、10%の利益を得たとします。1年後、元本は1万1000円になります。この1万1000円に再投資してさらに10%の利益を得ることで、次の年にはさらに多くの利益を得ることができます。これが複利効果です。

ファンド内での再投資の仕組み

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のような投資信託では、分配金を外部に支払わずに、ファンド内で自動的に再投資されます。この場合、あなたの元本に再投資された分が加算され、ファンド内でその資金が増えていきます。

例えば、ファンドが配当金を得た場合、その配当金はファンド内に留まり、ファンドの資産に加算されます。あなたが持っている口数は、これに応じて増加します。結果として、あなたが保有する口数が増え、その後の運用によって得られる利益も増えていくため、複利効果が働きます。

ファンド内再投資と個別再投資の違い

ファンド内での再投資と、分配金を自分で再投資する場合では、見かけの操作は異なりますが、最終的には複利効果を享受できる点は共通しています。自分で再投資する場合、分配金を受け取って再度購入することになりますが、ファンド内で再投資される場合、あなたは特に手動で再投資操作をしなくても、分配金が自動的に再投資され、元本が増えていく形になります。

つまり、あなたの元本が増える速度は変わらないという点で、どちらも複利効果を享受できるのです。

再投資による複利効果の例

具体的な例で考えてみましょう。仮に、1口当たりの価格が1000円のファンドに投資し、年率5%の利益が出たとします。1年後、あなたの投資金額は5%増えて1050円になります。この1050円が再投資されると、その翌年には1050円に対してさらに5%の利益が得られ、さらに増加します。これが複利効果です。

ファンド内で再投資されると、配当金を受け取る手間もなく、着実に元本が増え続けるため、長期的な運用には非常に有利です。

まとめ

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のようなファンド内再投資型の投資信託では、分配金が自動的に再投資されることで複利効果を享受できます。自分で再投資を行わなくても、元本が増え続け、次第にその増加分に対しても利益が生まれるため、長期的な資産運用において非常に効果的です。複利の仕組みを理解し、再投資型のファンドを上手に活用することで、資産を効率的に増やしていくことができます。

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