FXトレードで多数の通貨ペアを監視していると、すべてのチャート状態を常に把握するのは難しくなります。特に主要28通貨ペア+金銀CFD+ビットコインなど、30通貨以上に8つの時間足をかけ合わせると、その数は240枚以上にのぼります。本記事では、そんな大量チャートを効率よく監視・判断するための工夫や、トレードの可否を明確にするメモ術について解説します。
チャート監視の限界を知ることが第一歩
30通貨ペア×8時間足=240枚のチャートを毎回くまなく確認するのは非現実的です。集中力が落ち、判断精度が下がるばかりか、チャンスの見逃しやミストレードにもつながりやすくなります。
そのため、通貨ペアごとの「注目度」「トレンドの鮮明さ」「取引可否」を先に分類し、取引対象を事前に絞り込むのが重要です。これはチャート監視の“量より質”の発想です。
メモによる「可視化」がチャート整理のカギ
たとえば、ドル円が日足・4時間足で持ち合い状態にあり、トレードすべき局面ではないと判断した場合、「ドル円:持ち合い中=取引見送り」と紙やツールで明示しておくことで、毎回同じチャートを確認する無駄が省けます。
このようなメモを常に目に見える場所に置くことは、短期売買トレーダーにとって非常に効果的です。タブレットやノートPCの横に一覧を貼り出す、NotionやExcelを使ってデジタルで可視化するなど、自分に合った方法を選びましょう。
具体的に記録すべき内容とは?
単に「トレード不可」と書くだけではなく、理由と時間軸を添えることで再判断が容易になります。たとえば以下のように記録するのが理想です。
- ドル円:持ち合い中(H4・D1)/抵抗帯に挟まれている/次のブレイク待ち
- ポンドドル:下降トレンド継続中(H1)/売り狙い対象に設定
- ゴールド:上昇中(M15〜H1)だが日足はレンジ/短期のみ可
こうした記録を一覧で残すことで、視覚的に「今注目すべき通貨」と「静観中の通貨」が一目で判断できるようになります。
監視通貨の選定と優先順位付けの方法
トレード対象はすべてを平等に見るのではなく、明確なトレンドが出ているペアや、今週重要経済指標がある通貨を中心に“優先度”を決めましょう。週明けにチェックリストを作って、以下のようなカテゴリで分類すると便利です。
通貨ペア | 時間足状況 | 取引判断 |
---|---|---|
USD/JPY | 日足持ち合い | 見送り |
EUR/USD | 4時間足下降 | 売り検討 |
XAU/USD | 短期上昇 | 短期ロング候補 |
優先度をつけることで、監視時間の効率化が進み、トレード判断も速くなります。
デジタル管理ツールの活用も有効
手書きメモは即時性に優れていますが、複数の通貨ペアを扱う場合にはデジタルツールの併用が便利です。以下のようなツールを活用しましょう。
- Notion:複数通貨の状態をデータベース化し、フィルターで絞り込み可能
- Googleスプレッドシート:簡易的な状態管理に便利。スマホでも見られる
- TradingView:チャート上にラベルやメモを書き込むことで即時対応が可能
「メモで可視化しながら、判断力を削らない環境をつくる」ことが多通貨監視のコツといえます。
まとめ:可視化と絞り込みで多通貨監視を効率化
30通貨ペア×8時間足のような大規模監視では、チャートをただ眺めているだけでは情報に飲み込まれてしまいます。重要なのは、「どの通貨が今トレード対象か」「なぜ見送りなのか」を言語化・可視化しておくことです。
紙でもデジタルでも構いません。自分に合った形で常に更新されるメモを手元に置くことで、無駄な確認作業を減らし、勝率と効率を両立したスマートなトレードが可能になります。

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