「エントリーしたらそのまま伸びて、一度も逆行せずに利益確定」——そんな完璧なトレードに憧れたことはありませんか?チャート分析を学ぶほど、そのような“理想のエントリーポイント”を追い求めたくなります。しかし、現実のマーケットは予想以上に複雑で、逆行リスクを完全に避けることはできません。この記事では、逆行しないエントリーの可能性と限界、そして現実的なエントリー戦略について解説します。
一時的な逆行なしに伸びる相場はあるのか?
理論上、「逆行しないエントリー」は存在します。たとえば、突発的な好材料ニュースによる急騰局面や、大口の買いが入って一気にブレイクした直後などです。
しかし、こうしたエントリータイミングは再現性が低く、情報のスピード勝負になるため、一般トレーダーには非常に難易度が高いのが現実です。
なぜ逆行は避けられないのか?価格の構造を理解しよう
チャートの値動きは「上昇→押し目→上昇」または「下降→戻り→下降」という波形構造を持っています。そのため、どんなに良いエントリーポイントであっても、一時的な調整や利確売りが入ることは避けられません。
たとえば、移動平均線のゴールデンクロス直後にエントリーしても、短期的には高値掴みとなり、一時的に含み損になる場面も十分あります。
エントリーポイントを最適化する3つの戦略
逆行を避けるのではなく、想定内に収めるという視点でエントリー精度を高めることが重要です。以下の3つの戦略が有効です。
- プルバックを狙う:トレンド方向に一度押したところでの押し目買い
- ブレイクアウト後のリターンムーブを待つ:高値更新後の戻りを狙う
- ダウ理論と出来高分析を併用:市場の本気度を見極めてから入る
これらを用いることで、「逆行はあっても許容範囲内」で済むようになります。
実例:一時逆行を含むが成功となったトレード
たとえば、日経平均が重要なレジスタンスラインをブレイクした翌日。出来高が大きく、トレンド転換が明確な場面で押し目を拾った場合、エントリー直後にわずかに含み損となる場面がありながらも、最終的には5%超の上昇となるケースがあります。
このように、「逆行=失敗」ではなく、「許容できる逆行の中で利益を狙う」という思考が現実的なトレードには欠かせません。
期待値の高いエントリーを狙うための準備
チャートパターンだけでなく、ファンダメンタルズやニュースの影響も加味することで、より確度の高いエントリーが可能になります。
具体的には、決算発表やFRBの政策発表などの前後は避ける、または逆にそのボラティリティを狙って戦略的に動くといった判断が必要です。戦略の柔軟性が、逆行リスクの軽減に直結します。
まとめ:逆行をゼロにするよりも“受け入れて制御する”姿勢が重要
「一度も逆行しないエントリーポイント」は理論上は存在するかもしれませんが、実際にそれを狙い続けるのは非現実的です。トレードにおいて重要なのは、逆行を想定したうえで、損切りルールとリスクリワードのバランスを整えること。
理想のポイントを探し続けるのではなく、「逆行しても利益が残るトレード」を目指すことが、長期的に勝ち続けるための鍵となります。

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