相場における原理原則に基づく投資手法は、テクニカルでもファンダメンタルでもなく、「価格は需給で動く」という非常にシンプルかつ本質的な考え方に基づいています。本記事では、いわゆる「相場の原理原則投資法」がどういうものか、どのように実践されているのかを、実例を交えながら解説します。
相場の原理原則とは何か?
「原理原則」とは、価格変動の最も根源的な要因、すなわち「需給」に着目する投資手法を指します。買いたい人が多ければ価格は上がり、売りたい人が多ければ価格は下がる。このシンプルな仕組みをベースに相場を捉えるのが特徴です。
チャートやニュースに左右されすぎず、誰がどこでポジションを取っているか、個人投資家がどこで損切りを入れているか、大口がどのタイミングで入ってくるかなど、市場の構造的な動きを読むことが主眼となります。
需給の読み方とそのポイント
需給を読み取る上でよく用いられるのが「出来高」や「板情報」、「価格帯別出来高」などの情報です。これらから、どの価格帯に注文が集まっているか、どの価格で多くの売買が行われたかなどを把握できます。
たとえば、ある価格帯で出来高が極端に集中していれば、そこは多くのトレーダーが注目している「戦場」であり、大口が仕掛けるポイントになりやすいです。
「損切り狩り」や「大口の買い」に注目する
相場の原理原則投資法で注目されるのが、「個人投資家の損切り注文が多そうなポイント」や「大口が買い集めると予想される価格帯」です。これを的確に見抜くことができれば、逆張りやブレイクアウトのタイミングを高精度で捉えることが可能になります。
具体例として、ある銘柄が1,000円を何度も超えられずに下がっていたとします。もし再び1,000円に近づいたとき、個人の買い方はそこで利確や損切りをしやすく、大口がその価格帯で買い集めて一気にブレイクする、ということが起きやすい構造です。
センスが必要?いいえ、構造を理解することが大切
このような手法を「センスが必要」と感じる人も多いですが、実は相場の構造と人間心理の繰り返しに着目することで、誰でも再現性の高い投資が可能になります。
必要なのは「勘」ではなく、観察・仮説・検証の繰り返しです。実際に過去チャートを用いて「ここで大口が入ってきた可能性」「ここで個人が損切りしたはず」などを分析するトレーニングが有効です。
原理原則投資法の実践手順
- 過去チャートを見て出来高の集中帯を確認
- 個人が損切りするポイントを想定(直近安値・高値など)
- 大口が入りやすい押し目・ブレイク水準を見極める
- 自分のエントリーポイントと損切りポイントを設計する
この手法は、「負けている個人投資家がどこで投げるか」を軸に読み解くため、相場全体の裏側を覗くような投資視点が養われます。
まとめ:相場の本質を捉える投資法を身につけよう
「相場の原理原則投資法」は、相場の構造そのものに注目した、極めてロジカルな手法です。センスというよりも、継続的な分析と相場の仕組みへの理解が鍵となります。
トレードで勝ち続けるためには、大口の動きや個人の心理、需給バランスを的確に捉える力が不可欠です。ぜひこの原則を意識しながら、自分なりの相場観を磨いてみてください。

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