投資信託における「長期保有」のメリットは積立投資だけでなく、一括購入にも確かに存在します。この記事では、一括で購入した投資信託を長期保有することで得られる複利の効果やその仕組みを、初心者の方でも理解できるよう丁寧に解説します。
一括購入と積立購入の違いを整理する
まず、一括購入は最初にまとまった金額で購入し、購入口数が固定されるという特徴があります。一方で、積立購入は価格が高いときは少なく、安いときは多く買えるため、長期的に平均購入単価が抑えられるというメリットがあります。
ここで混乱しやすいのが、「一括購入だと口数が増えないのでメリットが少ないのでは?」という疑問です。次のセクションでその答えを見ていきましょう。
複利効果とは何か?
複利とは、運用で得た利益が再び運用に回されることによって、雪だるま式に資産が増えていく仕組みです。投資信託では、分配金が再投資されるタイプ(再投資型)の商品であれば、得られた利益が自動的に再投資されて複利の効果が発揮されます。
一括購入でもこの再投資が行われる限り、資産は増え続ける可能性があり、これが「長期保有のメリット」になります。
具体例:100万円を一括投資して年5%の複利運用した場合
たとえば、100万円を年率5%で運用し続けた場合、次のように資産が増えます(税金等は考慮せず)。
- 10年後:約162万円
- 20年後:約265万円
- 30年後:約432万円
つまり、購入時点では100万円のままでも、運用益が雪だるまのように膨らんでいくため、資産が「何倍にもなる」というわけです。
基準価額が上がる=価値が増すというシンプルな話
投資信託の基準価額が上がれば、その分持っている口数に対する価値も上がります。つまり、一括で買ったときの口数は固定でも、その「価値」は基準価額に連動して上昇します。ここでも再投資型の投資信託を選んでいれば、複利効果が加わることで成長が加速します。
一括購入でも「時間」が武器になる
一括購入は、運用期間が長いほど大きなリターンを得やすいという点が特徴です。時間を味方につけることで、価格の上昇+複利効果の合わせ技が期待できます。
例えば、株式インデックスファンドを一括で購入し、30年間そのまま保有した場合、過去の実績では年間6~7%の利回りが得られたケースもあります。
まとめ:一括購入でも複利効果は十分に活かせる
「積立じゃないと複利効果は得られないのでは?」というのは誤解です。一括購入でも、長期保有し、分配金を再投資することで複利効果が得られ、資産を着実に増やすことができます。
投資信託を選ぶ際には、運用先や分配金の方針(再投資型かどうか)を確認することも大切です。複利を意識した投資は、時間をかけて資産形成を目指すうえで非常に有効な手段となります。

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