暴落に備える現物株投資戦略:高配当株ホルダーが意識すべき「余力」の使い方

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現物株投資、とくに高配当株を中心とした長期保有スタイルを貫いている投資家にとって、数年に一度の暴落局面は心の試練であり、資金管理の重要性が問われる瞬間です。「あのとき余力があれば…」と後悔しないために、平時と有事の資金配分について戦略的に考えておくことが重要です。

なぜ暴落時に「余力」が活きるのか?

相場が大きく下落する局面では、多くの優良銘柄が割安に放置されることがあります。そのタイミングこそが、まさに長期投資家にとっての「チャンス」でもあります。

過去の実例としては、2020年のコロナショック時には、JTや三菱UFJなど高配当銘柄が20%以上下落し、配当利回りが一時的に8%を超えたこともありました。こうした時に動けるかどうかは、余力の有無にかかっています。

配当金の再投資、すぐ使うのはNG?

高配当株投資家の中には、配当金が入るたびに即座に買い増す習慣を持つ方も多いですが、必ずしもそれが最適解とは限りません。

配当再投資=タイミング戦略の一部として捉えることで、暴落時に「安くておいしい銘柄」を拾える可能性が高まります。無理に買わず、現金を寝かせておくことも立派な投資行動です。

「今は何でもない相場」こそ我慢のしどころ

市場が平穏で、株価も緩やかに推移しているときには、投資したい気持ちを抑えるのが難しいものです。しかし、投資は「待つ勇気」も重要です。

例えば、2023年のようにゆるやかに上昇する局面で無理に買い進めた投資家は、翌年の反落相場で含み損を抱えやすくなります。逆に、あえてキャッシュを温存していた投資家は、下げたタイミングでより有利な条件で参入できました。

具体的な余力管理のテクニック

暴落に備えて余力を残すには、明確なルール化が効果的です。たとえば。

  • 配当金の50%は現金で保留
  • 株価が20%以上下落したら初回買い増し
  • 年初の総資産の10%は常時キャッシュ保持

これにより、突発的な下落にも冷静に対応できる「メンタルの余力」も生まれます。

高配当株投資における暴落時の心構え

高配当株は、暴落時にも配当が継続されることが多く、心理的支えになります。ただし、すべての企業が減配しないわけではありません。財務体質やキャッシュフローをチェックし、暴落時でも配当維持が見込める銘柄を選定することが重要です。

たとえば、KDDIやNTTなどは過去の暴落でも減配がなく、逆に安定志向の投資家の買いが集まりました。

まとめ:ホールドと我慢、そして備えが勝負を分ける

現物株での高配当投資は、「売らずに持ち続ける」スタンスが基本です。しかし、それだけでは足りず、「何もないときに無理をしない」「暴落時に動けるよう準備する」という資金管理が、リターンを大きく左右します。

焦って買いすぎず、我慢しながら余力を蓄える——この戦略が、次の暴落でのあなたの選択肢を広げてくれるはずです。

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