FXで複数の通貨ペアを監視するのは、裁量判断が必要なデイトレーダーやスイングトレーダーにとって大きな負担になることがあります。特にPCを使わずにiPhoneやiPadのみでトレードを完結させている場合、情報の整理や方向性の管理には工夫が求められます。本記事では、EA(自動売買)を導入せずに、複数通貨の方向性をスマートに把握・更新できる方法について解説します。
PCなし・モバイル完結で使える通貨管理の工夫
iPhoneやiPadでFXの通貨監視を簡略化するには、手動でも扱いやすく、視覚的に整理しやすいツールが有効です。代表的な方法としては。
- Googleスプレッドシートを用いたトレードメモ
- NotionやEvernoteなどのノートアプリを利用
- TradingViewのウォッチリスト機能とチャートに記号で方向を記録
これらは全てスマホ・タブレットから編集が可能で、通貨ごとのロング/ショート目線を色分けや記号で管理できます。
Googleスプレッドシートでのシンプルな通貨管理表
スプレッドシートは無料かつ柔軟に使えるため、多通貨監視には特におすすめです。以下のような簡易表を作成しておくと、通貨ごとの見解やアラート条件を一元化できます。
通貨ペア | 方向性 | 判断根拠 | 切替条件 |
---|---|---|---|
USDJPY | ↑(ロング目線) | 4時間足上昇トレンド | 週足安値更新で↓ |
EURUSD | ↓(ショート目線) | 日足EMA21下抜け | 終値ベースで上抜けたら↑ |
これらを記号(⬆︎⬇︎)や色分けで表示すれば、視覚的に直感で把握しやすくなります。iOSでもGoogleスプレッドシートアプリが使えます。
MT5をiPhone/iPadで活用するための工夫
MT5アプリ単体ではスプレッドシート出力や自動方向変更などはできませんが、次のような工夫が可能です。
- チャート上にオブジェクトで「目線」を記入
- コメント機能で「切替条件」を書き残す
- 通貨ごとにテンプレートチャートを保存し、スワイプで巡回
また、MT5ではアラート(アラーム)機能も使えるため、あらかじめ「高値ブレイクで通知」などを設定しておけば、手動ながら自動判定の一部を担うことができます。
TradingViewで方向性のメモ・同期を取る
TradingViewはMT5と併用して使う人も多く、モバイル対応も優れています。ウォッチリストに通貨を登録し、それぞれにチャートアイコンやメモをつけることで、手間を減らしつつ方向性の確認が可能です。
たとえば、通貨ペアに「🟢ロング目線」「🔴ショート目線」といった記号を付け、週ごとに更新することで、チャートを開かずに方向をチェックできます。
自動化せずに“怠けずに済む”管理の仕組みづくり
EAを導入して自動化することも選択肢の一つですが、判断を完全に機械に任せると「確認しなくなる=裁量判断が鈍る」リスクもあります。そこで、「手動更新だが視覚的・直感的でラク」な仕組みを作ることで、習慣化しやすくなります。
たとえば。
- 週初に「チャートを見て更新する日」を決めておく
- 更新作業は毎回同じフォーマットにする(スプレッドシート行追加など)
- 変化がなければ「変化なし」と記録するだけでもOK
このように「見える化」と「定型化」を組み合わせることで、怠けにくい環境を構築できます。
まとめ:iOS環境だけでも通貨監視は効率化できる
PCを使わずとも、iPhone・iPadだけでFXの複数通貨ペアをしっかり管理する方法は複数あります。スプレッドシートやTradingView、MT5のアラート機能などを組み合わせることで、EAを使わずとも「手間を減らしつつ自分の裁量判断を維持」した運用が可能です。
大切なのは、情報を整理して見える化し、ルール化することで毎回の判断をスムーズにすること。スマートなトレード環境構築に、ぜひ活用してみてください。

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