NISA(少額投資非課税制度)を活用して資産形成を始める方が増えていますが、「利益が毎日変動しているのはなぜ?」「誰が実際に運用しているの?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、NISA口座内での複利運用の仕組みや、毎日の値動きの理由、eMAXIS Slimや楽天・NASDAQ連動型ファンドの運用実態について、初心者にもわかりやすく解説します。
複利運用とは?NISAにおける基本の考え方
複利運用とは、得られた利益を元本に組み入れて再投資し、さらに利益を得る仕組みのことです。NISAでは、売却益や分配金に対して税金がかからないため、この複利効果を最大限に活かしやすいのが特徴です。
例えば、投資信託で年5%のリターンがあった場合、翌年は元本+5%の金額に対して再び5%の運用がされるという「雪だるま式の増え方」が期待されます。
毎日利益が増減するのはなぜ?
NISAのページや証券口座で「毎日運用益が変動している」のは、保有している投資信託やETFの基準価額が日々の市場の値動きによって変動しているためです。実際に利益が確定されているわけではなく、あくまで「含み益」または「含み損」として数字が動いているだけです。
たとえば、NASDAQに連動した投資信託の場合、アメリカ市場の値動きがそのまま反映され、基準価額が上がれば含み益、下がれば含み損になります。これが「毎日利益が変動しているように見える」理由です。
誰が運用しているの?投資信託の中の人
eMAXIS Slimシリーズや楽天・プラス・NASDAQなどのファンドは、証券会社ではなく「運用会社(アセットマネジメント会社)」が運用を担当しています。具体的には、三菱UFJアセットマネジメント(eMAXIS Slim)や楽天投信投資顧問(楽天シリーズ)などが該当します。
これらの運用会社には「ファンドマネージャー」と呼ばれる専門家が在籍し、市場の状況を見ながら投資先の銘柄選定や売買の判断を行っています。ただし、インデックス型のファンドの場合は、市場指数に連動するよう自動的に構成比率が調整されるため、運用の裁量は少ない傾向にあります。
自動売買しているの?運用の実際のしくみ
一般の投資家が自分で毎日株を売買する必要はありません。ファンドが内部で自動的に売買を行っている場合もあり、特にインデックスファンドでは指数の構成比に合わせて機械的に銘柄の比率を調整するリバランス作業が行われています。
ただし、これはあくまでファンドの中での話であり、投資家側から見れば日々の運用は「お任せ」状態です。そのため、投資家自身は日々の価格変動を確認するだけで、実際の売買などを細かく行う必要はありません。
複利を活かすには長期保有がカギ
複利効果を最大限に活かすためには、短期で売買せず、長期で保有することが重要です。とくに、つみたてNISAでは定期的な積立と非課税制度が組み合わさることで、時間をかけて資産を育てることができます。
例として、毎月3万円を年5%で20年間積み立てた場合、元本720万円に対して約1,200万円以上に増えるケースもあります(過去の実績に基づくシミュレーション)。
まとめ:NISAは「見えないプロの運用」に支えられた仕組み
NISAの運用は、投資信託という仕組みの中でプロの運用者によって行われており、投資家自身が毎日操作する必要はありません。毎日の利益変動は市場の動きによるもので、長期的には複利効果により着実に資産形成を目指すことができます。
eMAXIS Slimや楽天NASDAQなどを活用しつつ、価格に一喜一憂せず、じっくりと運用を続けることが成功の秘訣です。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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