近年、金融リテラシー向上の一環として若年層の間でも投資に関心が高まっています。その中で、FX(外国為替証拠金取引)への興味を持つ未成年も少なくありません。しかし、FXはレバレッジ取引であり、ルールも厳格です。この記事では、未成年がFXをすることが可能なのか、そして親としてどのように向き合うべきかを解説します。
そもそも未成年はFX口座を開設できる?
日本国内のFX会社では、未成年による口座開設は基本的にできません。金融商品取引業者は未成年のリスク許容度や判断能力に対して慎重であるため、多くの業者が「20歳以上」や「成年(18歳以上の高校卒業済など)」を条件としています。
2022年の成年年齢引き下げにより18歳から成年とされましたが、実際には高校在学中の未成年は口座開設が認められないケースが多数です。
どうして未成年はFXを始めにくいのか?
FXはレバレッジを使って少額資金でも大きな取引が可能ですが、それに伴い損失リスクも拡大します。この点から、金融庁や証券会社は未成年の投資判断力に疑問を持っており、消費者保護の観点で制限を設けています。
また、仮に親の同意があっても、FXは元本割れリスクが高く、短期的に大損する可能性があるため、契約の取り消しリスクなども踏まえて、金融業者側が断るケースがほとんどです。
未成年が投資を学ぶにはどうすればいい?
未成年でも投資を学びたいという意欲は非常に素晴らしいことです。まずは以下の方法で知識を深めていくのが現実的です。
- 親名義でNISAなどの長期投資を体験:積立NISAやジュニアNISA(終了制度)を活用し、親子で資産形成の仕組みを理解する。
- デモトレードで経験を積む:FX会社が提供するデモ口座を使えば、実際の資金を使わずに取引体験が可能です。
- 本やYouTubeで知識を習得:初心者向けの解説書や専門チャンネルを活用して、まずは座学から始める。
18歳を過ぎたら可能性はある?
18歳を迎えても、高校在学中の場合は取引を断られる可能性が高いです。しかし、卒業後であれば、一部の証券会社では本人確認や収入証明の条件を満たせば口座開設が可能となる場合があります。
たとえば、外資系FX業者や一部の海外FX業者は18歳以上であれば開設可能としていますが、日本の金融庁に登録されていない業者を利用するリスクにも十分注意が必要です。
親として取るべき対応とは
子どもがFXに興味を持ったとき、頭ごなしに否定するよりも、まずはリスクと仕組みを一緒に学ぶ姿勢が大切です。特に未成年である以上、親のサポートが不可欠になります。
- 共同でデモ取引をしてみる
- 実際のチャートを見ながら仕組みを解説する
- 家計や資産形成の話を家庭内でオープンにする
これらのアプローチによって、投資やお金のリテラシーを高めることができます。
まとめ:未成年のFXは原則不可だが、学ぶ意欲は尊重を
未成年がFX口座を開設することは、現在の制度上難しいのが現実です。しかし、その興味は金融教育の絶好のチャンスでもあります。親としてはリスクを理解させたうえで、まずは安全な方法で投資の基礎を学ばせることが大切です。
将来的に本人が自立したタイミングで、責任を持ってFXに取り組めるよう、今のうちからリテラシーを育てていきましょう。

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