預貯金や国債以外にも、手元資金を活かす選択肢として社債投資が注目されています。特に国債よりも高い利回りが得られる可能性がある点が魅力です。この記事では、400万円の資金を活用して税引き後利回りの良い社債を選ぶ際のポイントや、注目される社債銘柄について解説します。
社債とは?株や国債との違いを理解しよう
社債とは、企業が資金調達のために発行する債券です。あらかじめ決められた利率と満期日に基づき、投資家は利息と元本の返済を受け取ることができます。
株式は企業の所有権の一部を表しますが、社債はあくまでも貸付であり、株主のような議決権はありません。ただし、倒産時には株主よりも優先して弁済を受けられる点が特徴です。
税引き後利回りを考える際のポイント
社債の利回りを評価する際は「表面利率」だけでなく、「税引き後の実質利回り」を考慮することが重要です。利子には20.315%の源泉徴収税がかかるため、たとえば表面利率2.0%の社債では、税引き後では約1.59%の実質利回りになります。
したがって、表面利率が2.5%以上ある銘柄は、国債や預貯金に比べて相対的に有利な選択肢と言えるでしょう。
注目される社債銘柄:ソフトバンクグループなど
社債市場では、比較的高い表面利率を提供している企業に注目が集まっています。たとえば、ソフトバンクグループが発行する社債は、信用格付けがやや低めであることからリスクプレミアムが上乗せされ、高利回りになりやすい傾向があります。
実際、2024年に発行されたソフトバンクグループの個人向け社債は、表面利率が年2.5%を超えるものもあり、税引き後でも約1.99%の利回りを期待できます。ただし、格付けはBBB程度のため、信用リスクも十分考慮する必要があります。
投資対象の分散と満期リスクの考え方
400万円すべてを一社の社債に投資するのはリスクが高くなる可能性があります。そのため、満期時期や企業の業種を分散することで、リスク低減を図ることが推奨されます。
たとえば、ソフトバンクグループ、三菱UFJフィナンシャルグループ、関西電力など異なる業種・信用度の社債に分散投資し、満期も2年、5年、10年と分けることで資金の流動性と利回りのバランスがとれます。
新NISAとの併用は検討すべき?
新NISA制度では、上場株やETFなどが非課税対象ですが、社債は対象外です。そのため、400万円のうち一定額を新NISA口座で運用するのも一つの戦略です。
たとえば、200万円を新NISA成長投資枠で利回りの高いETFに、残り200万円を社債で安定運用するなど、目的とリスク許容度に応じたバランスをとると良いでしょう。
まとめ:利回りだけでなく信用リスクと分散も重要
社債は、預貯金や国債よりも高い利回りが得られる魅力的な投資対象ですが、発行体の信用リスクや金利変動リスクも存在します。ソフトバンクのように利回りが高めな銘柄は注目されやすいものの、分散投資や満期設計によって安定的なポートフォリオを構築することが大切です。
税引き後利回りに着目しつつ、慎重な判断をもって資産形成に役立てていきましょう。

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