450万円をどう運用する?国債と投資信託の比較と考え方

資産運用、投資信託、NISA

まとまった資金が手元にあると、「一気に安全な商品に投じるべきか」「分散して時間をかけて投資すべきか」と悩む方は多いでしょう。この記事では、450万円を例に国債と投資信託それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較し、資産形成のヒントを解説します。

国債の特徴とメリット

国債は国が発行する債券であり、信用リスクが極めて低く、安全性の高い金融商品です。特に個人向け国債(変動10年や固定5年など)は元本保証があり、満期まで保有すれば必ず投資額が戻ってきます。

また、金利は低めですが安定しており、利息収入を確実に得られる点もメリットです。例えば450万円を年利0.3%の国債に一括投資すると、年間の利息は約1万3,500円となります。

投資信託の特徴とメリット

投資信託は株式や債券などを組み合わせた金融商品で、少額からでも分散投資が可能です。長期で積み立てることで市場成長の恩恵を受けやすく、国債に比べてリターンの可能性は高いといえます。

例えば、毎月10万円を投資信託に積み立て、年平均リターンが5%で運用できた場合、5年後には元本600万円が約680万円に増える試算もあります。ただし、元本保証はなく、相場次第で資産が減るリスクもあります。

一括投資と分散投資の違い

国債に全額を一括投資すれば安全性は高いですが、インフレによる実質的な資産価値の目減りは避けられません。一方で投資信託にコツコツ積み立てると、価格変動リスクを時間分散によって抑えられるメリットがあります。

実際にリーマンショックやコロナショックのような急落局面では、一括で高値購入してしまうリスクを避けるためにも、積立投資が有効とされています。

具体的なシミュレーション例

仮に450万円を全額国債に投資した場合、10年後に戻ってくるのはほぼ450万円+利息数万円です。安全ですが資産の増加はほとんど期待できません。

一方で、450万円を毎月10万円ずつ投資信託に振り分けた場合、20年間の平均リターンが年4%とすると、約7,300万円に膨らむ可能性もあります。ただし、これは過去のデータをもとにした例であり、将来を保証するものではありません。

まとめ:どちらを選ぶべきか?

450万円の資金を「安全に守りたい」のか「時間をかけて増やしたい」のかによって選択肢は変わります。リスクを避けたいなら国債、長期で資産を増やしたいなら投資信託の積立が有力です。

多くの場合は二者択一ではなく、国債で一定の安全資産を確保しつつ、残りを投資信託に積み立てる「ハイブリッド戦略」が現実的です。資産配分のバランスを考えることが、賢い運用の第一歩となるでしょう。

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