インデックスファンドへの投資が長期的に大きな利益を生むと言われる理由のひとつに「複利効果」があります。ですが、複利とは何か、なぜそれが重要なのか、初心者にはイメージしにくいかもしれません。この記事では、インデックスファンドと複利の関係について、具体的な例とともにわかりやすく解説します。
複利とは「利益が利益を生む」仕組み
複利とは、得られた利益を元本に組み入れて再び運用する仕組みを指します。たとえば100万円を年利5%で複利運用すると、1年目は5万円の利息がつきますが、2年目は元本が105万円となり、5万2500円の利息になります。毎年このように元本が膨らんでいくため、年を追うごとに増加額も大きくなります。
10年後には100万円が約162.9万円になります(年利5%の場合)。これは単利(毎年5万円×10年=150万円)より多く、「時間が味方になる」のが複利の最大の魅力です。
インデックスファンドと複利の関係
インデックスファンドは、分配金を自動で再投資する「再投資型」が一般的です。この再投資によって、得られた利益がそのまま運用資金に加わり、複利が効きます。
たとえば、年利4%で月1万円を積み立てると、20年後の資産は約360万円になります(元本は240万円)。この120万円の差は、再投資で得た利益がさらに利益を生む複利の力によるものです。
複利の効果は「期間」と「再投資」に比例
複利の力を最大限に活かすには、以下の2つの要素が重要です。
- 運用期間を長くとる:10年より20年、20年より30年の方が圧倒的に増えます。
- 利益を取り崩さず再投資する:使ってしまわずに「投資し続ける」ことで複利が働きます。
短期間では単利との差は小さいですが、20年、30年と続けると差が明確になります。
「複利がきかない例」から逆に学ぶ
質問にある「100円が10年後に1000円になる」という例は、複利が働く過程を省略した例であり、実際には年ごとに成長する過程が複利の本質です。
仮に10年で10倍になったとすると、毎年の平均成長率(年利)は約25.9%です。これは極端に高い利回りであり、現実のインデックス投資では長期にわたって4~7%程度が一般的です。
おすすめの複利シミュレーション方法
自分で数字を確認したい方には、楽天証券の積立シミュレーションや、金融庁の「資産運用シミュレーション」などが便利です。
たとえば「月3万円×年利5%×30年」で計算すると、最終的に約2500万円に達します。複利がどれほどの力を持つかが視覚的にわかります。
まとめ|複利は時間を味方につける最強の投資原理
複利とは、「利益が利益を生む仕組み」であり、長期投資でこそ真価を発揮します。インデックスファンドはこの複利効果を活かせる金融商品として、初心者にも非常に向いています。
複利の意味を正しく理解し、地道に積み立てていくことが、未来の大きな資産形成へとつながります。今の一歩が、10年後、20年後に大きな差を生むのです。

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