暗号資産の売買では、「利益確定の指値注文」と「損切りの逆指値注文」を同時に出したい場面があります。このとき重要なのがOCO注文です。ただし、GMOコインでは利用するサービスによって対応している注文方法が異なります。取引所の現物取引と暗号資産FXを同じものとして考えると混乱しやすいため、それぞれの違いを整理しておくことが大切です。この記事では、GMOコインで指値と逆指値を同時に出せるのか、OCO・IFD-OCOとは何か、他の暗号資産取引所ではどうなっているのかを分かりやすく解説します。
GMOコインではサービスによって指値と逆指値の同時注文可否が違う
GMOコインには、暗号資産を実際に売買する「取引所(現物取引)」のほか、レバレッジを利用する「暗号資産FX」など複数のサービスがあります。
GMOコイン公式サイトによると、取引所の現物取引で用意されている主な注文タイプは成行・指値・逆指値です。公式の商品概要にはOCO注文が注文タイプとして掲載されていないため、現物取引では通常の画面から指値と逆指値をOCOとして同時発注する機能は用意されていません。[参照]
一方、GMOコインの暗号資産FXではOCO注文に対応しています。つまり、「GMOコインでは指値と逆指値を同時に出せない」と一括りにするのではなく、どのサービスを利用しているかによって答えが変わります。
指値と逆指値を同時に出す注文がOCO
OCOは「One Cancels the Other」の略で、2つの注文を同時に出し、一方が約定するともう一方が自動的にキャンセルされる注文方法です。
例えば、ビットコインを1000万円で買ったあと、「1100万円まで上昇したら利益確定したい」「950万円まで下落したら損切りしたい」と考えたとします。この場合、1100万円の売り指値と950万円の売り逆指値をOCOとして同時に設定できます。
1100万円に上昇して利益確定注文が成立すれば、950万円の損切り注文は自動キャンセルされます。反対に950万円まで下落して逆指値が発動すれば、1100万円の指値注文がキャンセルされます。利益確定と損切りをあらかじめセットしておける点がOCOの大きな特徴です。
GMOコインの暗号資産FXはOCO・IFD・IFD-OCOに対応
GMOコインの暗号資産FXでは、通常の成行・指値・逆指値だけでなく、複合注文としてIFD、OCO、IFD-OCOが利用できます。GMOコイン公式ページでも、暗号資産FXで3種類の複合注文を利用できることが案内されています。[参照]
OCOは先ほど説明したように、2つの注文を同時に出して一方が成立するともう一方をキャンセルする方法です。一方、IFDは最初の注文が約定したあと、あらかじめ設定しておいた次の注文を自動的に発注する方法です。
さらにIFD-OCOを使うと、「新規注文が成立したら、その後に利益確定と損切りの2つを同時に設定する」という取引もできます。短期売買で入口から出口まで事前に決めておきたい場合に利用される注文方法です。
IFD-OCOなら新規注文から利益確定・損切りまで設定できる
IFD-OCOは、IFDとOCOを組み合わせた注文です。新規注文と、その注文が成立した後の利益確定・損切りをまとめて設定できます。
例えば、現在のBTC価格が1000万円で、「980万円まで下がったら買いたい」と考えたとします。980万円の買い注文が約定したあと、「1050万円で利益確定」「950万円で損切り」という2つの決済注文を自動的に出すよう設定できます。
この方法なら、購入後ずっとチャートを見続けなくても、事前に決めた取引ルールに基づいて出口を設定できます。ただし、価格急変時には逆指値が想定した価格どおりに約定しないことがあるため、設定価格が損失額を完全に保証するわけではありません。
現物取引ではなぜOCOが使えないことがある?
暗号資産取引所では、現物取引とレバレッジ・デリバティブ取引で注文システムが異なるケースがあります。そのため、同じ会社でも現物では成行・指値・逆指値だけ、レバレッジ取引ではOCOやIFD-OCOまで利用できる、といった違いが生じます。
GMOコインの取引所(現物)についても、公式の商品概要上の注文タイプは成行・指値・逆指値となっています。つまり、指値と逆指値をそれぞれ単独で利用することはできますが、OCOとして連動させる機能とは別物です。[参照]
この違いは特に重要です。2つの独立した注文を手動で出せたとしても、一方が約定した際にもう一方が自動キャンセルされなければOCOではありません。注文を残したままにすると、意図しない売買につながる可能性があります。
他の暗号資産取引所でもOCOに対応しているところはある
指値と逆指値を同時に出せるかどうかは、暗号資産取引所によって異なります。「暗号資産取引所では基本的にできない」という共通ルールがあるわけではありません。
例えばbitFlyerでは、bitFlyer Crypto CFDなどでOCO・IFD・IFDOCOといった特殊注文が提供されています。bitFlyerの公式資料では、OCOについて「2つの注文を同時に出して、一方が成立するともう一方が自動的にキャンセルされる注文パターン」と説明されています。[参照]
ただし、同じ取引所でも「販売所」「現物取引所」「レバレッジ取引」「CFD」などサービスによって注文機能が異なります。そのため、取引所名だけでOCOの有無を判断せず、自分が利用する取引サービスの商品概要を確認する必要があります。
「指値+逆指値」と「OCO」は同じではない
注文方法を理解するときに混同しやすいのが、単純に指値注文と逆指値注文を2本出すことと、OCO注文との違いです。
OCOでは2つの注文がシステム上連動しています。そのため、片方が成立するともう片方が自動的に取り消されます。一方、独立した指値注文と逆指値注文をそれぞれ出しただけの場合、片方が成立しても残った注文が自動キャンセルされるとは限りません。
特にレバレッジ取引では、意図せず反対方向の新しい建玉ができてしまうなどのリスクもあります。「注文を2つ出せるか」ではなく、「OCOとして連動しているか」を確認することが大切です。
逆指値は指定価格で必ず約定するとは限らない
損切り目的で逆指値を利用する場合には、もう一つ重要な注意点があります。逆指値は損失を限定するために便利ですが、相場が急激に動いた場合、設定した価格そのもので必ず売却できるとは限りません。
例えば950万円で損切りする逆指値を設定していても、急落によって価格が950万円を飛び越え920万円まで下落すると、実際の約定価格が950万円より不利になる可能性があります。
暗号資産は24時間365日取引され、短時間で大きく価格が変動することがあります。OCOを使えば注文管理はしやすくなりますが、OCOや逆指値は損失額を保証する仕組みではありません。
注文方法は取引前に公式の商品概要で確認する
暗号資産取引所はサービス内容を変更することがあり、アプリとWeb版で利用可能な機能が異なる場合もあります。そのため、古いブログやSNSだけを参考にせず、取引時点の公式情報を確認することが重要です。
特に確認したいのは、現物かレバレッジか、OCO対応の有無、IFD-OCO対応の有無、逆指値の執行方法、注文の有効期限、最低注文数量などです。
GMOコインについても、現物取引と暗号資産FXでは提供される注文方法が異なります。「GMOコイン」という名称だけで判断せず、実際に利用しているサービス名まで確認すると注文方法を正しく把握できます。
まとめ:GMOコインは暗号資産FXなら指値と逆指値をOCOで同時注文できる
GMOコインでは、利用するサービスによって指値と逆指値を同時に発注できるかどうかが異なります。取引所の現物取引では公式の商品概要上、成行・指値・逆指値が主な注文タイプで、OCOは掲載されていません。
一方、暗号資産FXではOCO注文に対応しているため、指値と逆指値を同時に設定し、一方が成立したらもう一方を自動キャンセルすることができます。さらにIFDやIFD-OCOも利用できます。[参照]
他社でもOCOを利用できるサービスはありますが、すべての取引所・すべての取引サービスで使えるわけではありません。現物、レバレッジ、CFDなどによって対応状況が異なるため、利益確定と損切りを同時設定したい場合は、「OCO注文に対応しているか」を公式の商品概要で確認することが最も確実です。
こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。


コメント