食品、日用品、電気代など身近な支出の値上がりが続くと、家計では「以前は普通に買っていたけれど、最近は買わなくなった」という商品やサービスが増えてきます。とはいえ、すべての支出を同じように減らすわけではありません。主食や生活必需品を完全に買わなくすることは難しいため、実際には外食、菓子・飲料、酒類、衣類、趣味用品など、購入を延期したり代替品へ切り替えたりしやすいものから節約する傾向があります。本記事では、物価高のなかで家計が削りやすいものと、単純な「買わない」以外に広がっている消費行動の変化を具体例とともに整理します。
- 物価高で家計の節約意識が強まっている
- 物価高で買わなくなりやすいもの① お菓子・スイーツ・ジュース
- 物価高で買わなくなりやすいもの② コンビニの商品
- 物価高で減らしやすいもの③ 外食・ランチ・デリバリー
- 物価高で買わなくなりやすいもの④ お酒・たばこなどの嗜好品
- 物価高で買わなくなりやすいもの⑤ 衣類・靴・バッグ
- 物価高で減らしやすいもの⑥ カフェ・ペットボトル飲料
- 物価高で減らしやすいもの⑦ 趣味・娯楽・サブスク
- 「買わない」より増えているのが安い商品への乗り換え
- 逆に物価高でも削りにくいものはある
- 節約するなら「満足度が低い支出」から減らす
- 小さな値上げでも年間では大きな金額になる
- まとめ:物価高では「なくても困らないもの」から買わなくなる
物価高で家計の節約意識が強まっている
物価上昇は家計の購買力に直接影響します。同じ商品を同じ量だけ購入しても以前より支払額が増えるため、収入が同じペースで増えなければ、どこかの支出を減らす必要が出てきます。
総務省が2026年8月21日に公表した2026年7月の全国消費者物価指数では、総合指数が前年同月比1.9%上昇しました。物価上昇率は時期や品目によって異なりますが、家計が購入する財・サービス全体の価格水準が前年より高い状態が続いていることが分かります。[参照:総務省統計局 消費者物価指数]
家計調査でも消費への慎重さが確認できます。総務省の2026年6月家計調査では、二人以上の世帯の消費支出は1世帯当たり290,886円で、物価変動の影響を除いた実質では前年同月比3.3%減少しました。もちろん、1か月の数字だけで「すべて物価高が原因」と判断することはできませんが、物価上昇下では家計が支出内容を見直しやすい環境になっています。[参照:総務省統計局 家計調査]
物価高で買わなくなりやすいもの① お菓子・スイーツ・ジュース
物価高のときに削りやすい代表的な支出が、お菓子、スイーツ、アイス、ジュースなどの嗜好品です。食事そのものを抜くことは難しくても、食後のお菓子やコンビニスイーツなら購入回数を減らせるためです。
例えば、以前は仕事帰りに毎日150円程度のお菓子を買っていた人が週2回に減らすだけでも支出は変わります。1回150円として月20回なら3,000円ですが、月8回なら1,200円です。1品あたりの金額は小さくても、習慣的に購入する商品ほど年間では大きな差になります。
完全に買わなくするのではなく、「コンビニでは買わない」「スーパーの特売日にまとめて買う」「有名メーカーの商品からプライベートブランドへ変更する」といった節約も増えやすくなります。つまり物価高による変化は、単純な購入停止だけでなく、購入頻度・購入場所・ブランドの変更としても現れます。
物価高で買わなくなりやすいもの② コンビニの商品
コンビニは便利ですが、同じカテゴリーの商品をスーパーやドラッグストアより高い価格で購入するケースがあります。そのため節約を意識すると、コンビニそのものを利用する頻度が減る人もいます。
例えば飲料を毎日コンビニで購入していた場合、自宅から水筒を持参したり、スーパーでまとめ買いしたりするだけで支出を減らせます。コーヒーについても、毎朝購入する習慣を自宅で淹れる方法へ変更するケースがあります。
コンビニで問題になりやすいのは、目的の商品以外も一緒に購入しやすいことです。飲み物だけを買うつもりだったのに、お菓子やホットスナックを追加すると、1回数百円だった支出が積み重なります。そのため物価高になると「コンビニへ行かないこと自体を節約方法にする」という考え方も有効になります。
物価高で減らしやすいもの③ 外食・ランチ・デリバリー
外食も家計調整の対象になりやすい支出です。食事は必要でも、「自炊する」「弁当を持参する」という代替手段があるためです。特に家族の人数が多いほど、1回の外食費は大きくなります。
例えば4人家族が1回5,000円の外食を月4回していた場合、月2万円になります。それを月2回に減らせば単純計算では月1万円、年間では12万円の差になります。そのため食品価格が上がって自炊費も高くなっている状況でも、外食回数を減らすことで全体の食費を調整する家庭があります。
フードデリバリーも同様です。商品の価格に加えて配送料やサービス料などが発生する場合があるため、節約を優先すると利用回数を減らしやすくなります。ただし忙しい日だけ利用するなど、「ゼロにする」のではなく利用場面を限定する方法も現実的です。
物価高で買わなくなりやすいもの④ お酒・たばこなどの嗜好品
酒類などの嗜好品も、生活必需品と比較すると削減対象になりやすい支出です。「毎日飲んでいたものを週末だけにする」「外で飲む回数を減らす」「高価格の商品から価格を抑えた商品へ変更する」といった行動につながります。
例えば1日300円分のお酒を購入すると30日で約9,000円です。週3日に減らせば単純計算で月4,000円前後になるため、購入頻度の変更だけでも家計への影響は小さくありません。
ただし嗜好品には楽しみとしての価値もあります。すべてを我慢すると節約生活が続かなくなることもあるため、「完全に禁止する」のではなく予算を決める方法もあります。物価高では、買うか買わないかの二択よりも、優先順位を決めて回数を減らすという調整が現実的です。
物価高で買わなくなりやすいもの⑤ 衣類・靴・バッグ
衣類も購入時期を延期しやすい商品です。食料品のように毎日購入する必要がないため、物価が高い時期には「今年は買わずに今ある服を使う」という判断ができます。
例えば毎シーズン新しいコートを購入していた人でも、値上がりをきっかけに2~3年使うようになれば被服費は大きく変わります。また新品だけではなく、アウトレット、セール、フリマアプリ、リユースショップなどへ購入先を変えるケースもあります。
服を「買わなくなった」というより、流行を追って頻繁に買い替える消費から、長く使える商品を選ぶ消費へ移行することもあります。単価が多少高くても長期間使用できれば、年間の支出額では安くなる場合があるからです。
物価高で減らしやすいもの⑥ カフェ・ペットボトル飲料
毎日のカフェやペットボトル飲料は、一回の支出が小さいため見逃しやすいものの、回数が多いと家計に与える影響が大きくなります。そのため物価高をきっかけに水筒やマイボトルを利用する人もいます。
例えば平日に500円のカフェを月20回利用すると月1万円、年間では12万円になります。週1回だけ楽しむ形に変えれば、楽しみを完全に失わずに支出を大きく減らすことができます。
節約で重要なのは、100円単位の商品だから無視してよいとは考えないことです。毎日購入するものについては「金額×回数」で考えると、本当に削減効果が大きい支出が見えてきます。
物価高で減らしやすいもの⑦ 趣味・娯楽・サブスク
動画配信、音楽配信、ゲーム、雑誌、アプリなどのサブスクリプションも見直し対象になりやすい支出です。1サービス月額1,000円程度でも、複数契約すると毎月数千円になります。
特に「契約しているものの、ほとんど利用していないサービス」は削減しやすい支出です。例えば月額1,000円のサービスを3つ解約すれば年間36,000円になります。食費を毎日100円ずつ削るより、利用していない固定費を一度見直す方が負担なく節約できることもあります。
一方、映画やゲームなどが重要な趣味であれば無理に削る必要はありません。利用頻度の低いサービスだけ解約して、よく利用するサービスを一つ残すという選択もできます。
「買わない」より増えているのが安い商品への乗り換え
物価高への対応は、商品そのものを買わなくすることだけではありません。むしろ食品や日用品のような生活必需品では、購入をやめられないため、より安価な商品へ変更する行動が重要になります。
例えばメーカー品の食パンをプライベートブランドへ変更する、牛肉を豚肉や鶏肉へ変更する、ブランド米から比較的安価な商品へ変更する、といった方法です。また通常価格では購入せず、特売日まで待つことも一種の消費行動の変化です。
このため「物価高で何を買わなくなったか」を考えるときには、単純な購入数量だけではなく、「ブランドを変えた」「店を変えた」「購入頻度を減らした」「容量を変えた」という変化も含めて見る必要があります。
物価高で起こりやすい買い方の変化
| 以前 | 物価高後の行動例 |
|---|---|
| コンビニで毎日飲料を購入 | 水筒を持参する |
| メーカー品を購入 | プライベートブランドへ変更 |
| 週1回外食 | 月1~2回へ減らす |
| 新作の服を毎シーズン購入 | セールや中古品を利用する |
| 複数の動画配信サービスを契約 | 一つだけ残す |
| 欲しいものをすぐ購入 | 数日考えてから購入する |
逆に物価高でも削りにくいものはある
家計のすべての支出を減らせるわけではありません。家賃、住宅ローン、水道光熱費、通信費、医療費、教育費などは簡単にはゼロにできない支出です。食品でも米、パン、野菜、肉など日々の食事に必要なものは完全に購入をやめることができません。
そのため物価高になると、削れない生活必需品の値上がり分を、外食、娯楽、衣類、嗜好品などの「裁量的な支出」を減らして吸収する構造になりやすくなります。
例えば食料品と電気代で毎月5,000円支出が増えた場合、その5,000円を外食や娯楽から削るという具合です。これが続けば、生活必需品ではない業種の消費が弱くなる可能性もあります。
節約するなら「満足度が低い支出」から減らす
物価高だからといって、楽しみに使うお金をすべて削る必要はありません。むしろ長期間続けられる家計改善を考えるなら、「金額は高いのに満足度が低いもの」から減らす方が効果的です。
例えば毎週楽しみにしている外食を削るより、ほとんど見ていない動画配信サービスを解約する方が生活満足度への影響は小さいでしょう。同じ3,000円の節約でも、何を削るかによって心理的な負担は大きく異なります。
家計簿やクレジットカードの利用明細を1~3か月分確認し、「なくても困らなかったもの」を探す方法も有効です。節約は単純に安いものを探す作業ではなく、自分にとって必要な支出と不要な支出を分類する作業ともいえます。
小さな値上げでも年間では大きな金額になる
物価高が家計に重く感じられる理由の一つは、一つひとつの値上げ額が小さくても、複数の商品で同時に発生することです。100円の商品が110円になるだけなら10円の差ですが、日常的に購入する商品が何十種類も値上がりすれば影響は大きくなります。
例えば食費が月3,000円、電気・ガス代が2,000円、日用品が1,000円増えれば、それだけで月6,000円、年間72,000円の負担増です。さらに外食やサービス料金まで上昇すれば、家計全体ではそれ以上の影響が出ます。
だからこそ、物価高対策では「10円安い商品を探し続ける」だけでなく、利用していない固定費や頻繁に行っている少額消費を見直すことも重要です。
まとめ:物価高では「なくても困らないもの」から買わなくなる
物価高で買わなくなりやすいものとしては、お菓子・スイーツ、ジュース、コンビニ商品、外食、デリバリー、酒類、衣類、カフェ、趣味用品、利用頻度の低いサブスクリプションなどが挙げられます。共通しているのは、購入を延期したり代替したりしても日常生活そのものには大きな支障が出にくいことです。
一方、食品や日用品などの生活必需品は「買わない」という選択が難しいため、安いブランドへの変更、特売品の購入、購入店舗の変更、容量を小さくするなど別の節約行動が起こりやすくなります。
総務省の統計でも、2026年7月の消費者物価指数は前年同月比1.9%上昇しており、2026年6月の二人以上世帯の実質消費支出は前年同月比3.3%減少しています。物価高が続く環境では、家計が消費の優先順位を見直す動きは自然なものといえるでしょう。
物価高で最初に減らしやすいのは「高いもの」ではなく、「なくても困らないもの」や「別の方法で代用できるもの」です。外食を自炊へ、コンビニ飲料を水筒へ、有名ブランドをプライベートブランドへ変えるように、現代の節約は単なる我慢ではなく、買い方そのものを変える方向にも広がっています。
こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。


コメント