オルカンの年利7%は本当?直近リターンが高く見える理由と長期投資での考え方を解説

資産運用、投資信託、NISA

全世界株式に投資する投資信託、通称「オルカン」は、長期的には年平均7%程度のリターンが期待できると言われることがあります。一方で、最近の運用成績を見ると、それ以上の大きな伸びを示している時期もあり、「本当はもっと稼げるのでは」と感じる方もいるでしょう。

しかし、投資信託のリターンは毎年一定ではなく、好調な年もあれば大きく下落する年もあります。この記事では、オルカンの年利7%という数字の意味や、直近のリターンが高く見える理由、長期投資で注意したいポイントについて解説します。

オルカンで言われる年利7%とは何を意味するのか

「年利7%」という数字は、将来の利益を保証するものではなく、過去の世界株式市場の長期的な平均リターンを参考にした目安です。

例えば、世界の株式市場は短期間では大きく上下しますが、数十年という長い期間で見ると、経済成長や企業利益の拡大によって株価が上昇してきました。その平均的な成長率をもとに、年5〜7%程度という期待値が語られることがあります。

つまり、毎年7%ずつ増えるという意味ではなく、長期間保有した場合の平均的な成長イメージとして理解することが重要です。

オルカンの直近リターンが高く見える理由

オルカンの直近の成績が年利7%を大きく上回って見えることがありますが、これは特定の期間で株式市場が好調だったためです。

例えば、米国株を中心に世界的な株価上昇が続いた時期には、全世界株式に投資するオルカンも大きな恩恵を受けました。特に、巨大IT企業の成長やAI関連需要などが株価を押し上げたこともあります。

また、日本から投資する場合は為替の影響もあります。円安になると、海外資産の円換算評価額が上昇するため、投資家から見るとリターンが高くなる場合があります。

好調な時期のリターンだけを見る危険性

投資では、直近数年間の成績だけを見ると判断を誤る可能性があります。株式市場は常に上昇するわけではなく、大きな下落局面も存在します。

例えば、金融危機や世界的な景気悪化が起きた場合、全世界株式も一時的に大きく下落することがあります。過去にも株式市場では、数十%規模の下落が発生したことがあります。

そのため、「最近は年10%以上増えているから今後も同じように増える」と考えるのではなく、長期的な平均値で考えることが大切です。

オルカンの長期投資で期待できる考え方

オルカンのような全世界株式型の投資信託は、世界中の企業に幅広く投資することでリスクを分散する仕組みになっています。

例えば、ある国の景気が悪化しても、別の地域や成長している企業が補う可能性があります。そのため、一つの国や企業に集中投資するよりも、長期的な資産形成に向いていると考えられています。

ただし、分散投資をしていても株式投資である以上、元本割れする可能性はあります。短期間の利益ではなく、10年、20年といった長期的な視点で運用することが基本になります。

オルカン投資で確認したいポイント

オルカンを利用する場合、リターンだけでなく、信託報酬などのコストや自分の投資目的も確認することが重要です。

例えば、老後資金の準備を目的としている場合、短期間の値上がりよりも、暴落時にも継続して積み立てられる資金計画の方が重要になります。

また、過去の高いリターンを見ると投資額を増やしたくなることがありますが、生活資金や緊急時のお金を確保したうえで余裕資金で投資することが大切です。

まとめ

オルカンで言われる年利7%という数字は、長期的な世界株式市場の成長をもとにした目安であり、毎年一定の利益が出るという意味ではありません。

直近のリターンが高く見えるのは、世界的な株価上昇や為替の影響などによるもので、今後も同じ成績が続くとは限りません。

オルカンは長期的な資産形成に適した選択肢の一つですが、短期的な成績だけで判断せず、リスクを理解したうえで継続的に運用することが重要です。

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