NISAで投資信託を始めると、「毎月自動で積み立てるだけで楽しいのだろうか」と感じることがあります。個別株のように企業を選んだり、短期間で株価が大きく動いたりする投資と比べると、投資信託の積立はかなり地味です。
それでもNISAの投資信託を楽しいと感じる人は少なくありません。ただし、その楽しさはゲームのような刺激というより、少しずつ資産が積み上がることや、世界経済と自分のお金がつながっていることを実感する楽しさに近いものです。
もちろん投資なので、毎日資産が増えるわけではありません。含み損になる時期もあります。NISAと投資信託の特徴を理解すると、「楽しい」と「つまらない」の両方がむしろ長期投資には意味を持つことが分かります。
NISAで投資信託を買うと何が楽しい?
一番分かりやすい楽しさは、自分の資産が少しずつ積み上がっていくことです。毎月一定額を積み立てると、最初は数万円だった投資額が数十万円、数百万円と増えていきます。
例えば毎月3万円なら年間36万円、5年間の元本は180万円です。実際の評価額は相場によって180万円を上回ることも下回ることもありますが、「今月も3万円分の資産を増やせた」という感覚そのものがモチベーションになる人もいます。
また全世界株式や米国株式などの投資信託を保有すると、ニュースの見方が変わることがあります。米国の金利、円高・円安、企業決算、景気などが自分の資産と関係するため、以前は読み飛ばしていた経済ニュースにも興味を持ちやすくなります。
逆にNISAの投資信託が「つまらない」と感じる理由
インデックス型の投資信託を積み立てる方法は、かなり退屈になりやすい投資です。一度商品と積立額を決めれば、その後は自動購入にして何年も保有するという運用もできます。
個別株なら「この会社が成長しそう」「決算が良かった」「新商品がヒットした」といった銘柄選びの面白さがあります。一方、幅広い市場へ分散する投資信託では、一社を当てて大きな利益を狙う感覚は薄くなります。
しかし長期の資産形成では、その「つまらなさ」がメリットになることもあります。頻繁に売買する必要がなければ、日々の値動きに振り回されにくく、本業や趣味に時間を使いながら投資を続けられるからです。
NISAは「投資そのもの」ではなく税制上の制度
NISAについて理解しておきたいのは、NISA自体が金融商品ではないことです。NISAは、一定の条件のもとで投資から得た利益が非課税になる制度です。
金融庁によると、通常は株式や投資信託などの売却益や配当に約20%の税金がかかりますが、NISA口座で得た利益は非課税になります。現在のNISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、年間投資枠はそれぞれ120万円と240万円です。非課税保有限度額は合計1,800万円です。[参照:金融庁 NISAを知る]
つまり「NISAは楽しいか」というより、正確には「NISAを使ってどのような投資をするか」によって楽しさが変わります。投資信託を淡々と積み立てることもできますし、成長投資枠を利用して対象となる株式などへ投資する方法もあります。
毎月の資産推移を見るのが楽しくなることもある
投資信託の積立では、最初の数か月よりも数年続けた後のほうが資産額の変化を実感しやすくなります。元本そのものが大きくなるためです。
例えば評価額が10万円のときに市場が1%上昇しても変化は約1,000円ですが、評価額500万円なら同じ1%でも約5万円動きます。資産が積み上がるにつれて、「自分が働いて貯めるお金」に加えて「保有資産そのものが動く金額」が大きくなっていきます。
ただし下落時には逆方向へ同じことが起こります。500万円が10%下落すれば約50万円の含み損です。資産が増えるほど金額ベースの変動も大きくなるため、上昇時だけを想像して投資額を決めないことが重要です。
暴落時は「楽しくない」のが普通
投資信託を始めると、評価額が増えている間は楽しくても、株式市場が暴落すると気分が変わることがあります。毎月積み立てたお金が減っていく画面を見るのは気持ちの良いものではありません。
一方、定額積立を続けている場合、価格が下がれば同じ金額でより多くの口数を購入できます。その後市場が回復すれば、安い時期に購入した分が資産回復へ寄与する可能性があります。
金融庁も資産形成の基本として「長期・積立・分散投資」を紹介しています。ただし長期・積立・分散を行えば利益が保証されるわけではなく、投資信託には元本割れの可能性があります。[参照:金融庁 資産形成の基本]
投資を楽しみたいなら「資産形成」と「趣味」を分ける方法もある
投資信託だけでは物足りず、企業分析や銘柄選びも楽しみたい人もいます。その場合、資産形成の中心と趣味としての投資を分ける考え方があります。
例えば投資資金の大部分は分散された投資信託で長期運用し、それとは別に自分で管理できる少額で個別株などを研究する方法です。こうすると、資産形成をすべて「面白い銘柄探し」に依存させずに済みます。
ただしNISAで損失が発生した場合、課税口座の利益との損益通算などができない点にも注意が必要です。制度のメリットだけでなく、NISA特有のルールを理解して利用することが大切です。
投資信託が楽しい人・つまらない人の違い
NISAの投資信託を楽しめるかどうかは、何を面白いと感じるかによって大きく異なります。
| 楽しいと感じやすい人 | つまらないと感じやすい人 |
|---|---|
| 資産が積み上がるのを見るのが好き | 毎日売買したい |
| 経済や世界情勢に興味がある | 短期間で大きな利益を狙いたい |
| 数字や家計管理が好き | 銘柄を自分で選びたい |
| 長期目標を達成するのが好き | 刺激のある値動きを楽しみたい |
| 手間をかけず投資を続けたい | 投資そのものを趣味にしたい |
どちらが正しいという話ではありません。ただし資産形成を目的にするなら、「楽しいから頻繁に売買する」ことが必ずしも良い結果につながるわけではありません。
むしろ投資信託を自動積立にして存在を忘れられるくらいの距離感が合う人もいます。投資は娯楽ではなく将来のお金を管理する手段でもあるため、退屈であることは必ずしも欠点ではありません。
まとめ:NISAの投資信託は「じわじわ育てる楽しさ」がある
NISAで投資信託を買う楽しさは、短期売買のような刺激とは少し違います。毎月少しずつ資産が増えていくこと、複利の効果を長期間観察すること、世界経済について詳しくなることなどに面白さを感じる人には向いています。
反対に毎日銘柄を選んだり、大きな値動きを追いかけたりすることが好きな人には、インデックス投資信託の積立はかなり退屈に感じられるでしょう。
しかし長期の資産形成では「退屈だから余計なことをしなくて済む」というのも大きな特徴です。毎日の値動きで一喜一憂するのではなく、数年、10年、20年という単位で資産が育っていく過程そのものを楽しむのが、NISAを使った投資信託との付き合い方の一つといえます。
こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。


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