10年前に購入した投資信託をそのまま保有していると、「中に入っている株式や不動産なども購入当時のまま残っているのでは?」と疑問に感じることがあります。特に長期保有を前提とするバランス型投資信託では、運用内容がどのように変化しているのか気になる人も多いでしょう。
この記事では、8資産均等型のようなバランスファンドがどのように管理されているのか、10年前に購入した投資信託の中身がどうなっているのか、古い資産を持ち続けることになるのかについて分かりやすく解説します。
投資信託の中身は購入した時点で固定されているわけではない
投資信託は、購入した時点の株式や不動産などをそのまま保管している商品ではありません。運用会社が決められた運用方針に沿って、継続的に資産を管理しています。
例えば、8資産均等型のバランスファンドの場合、日本株式、先進国株式、新興国株式、日本債券、外国債券、国内リート、海外リートなど複数の資産に分散投資します。
10年前に購入した場合でも、その時点で保有していた企業の株式や債券をずっと同じ数量で持ち続けるわけではありません。投資信託の内部では日々売買が行われています。
バランスファンドでは定期的に資産配分が調整される
8資産均等型の大きな特徴は、それぞれの資産を一定の割合に保つ仕組みです。例えば各資産を12.5%ずつ保有する設計の場合、株価上昇などによって割合が変化すると調整が行われます。
具体的には、株式市場が大きく上昇して株式の比率が高くなった場合、一部の株式を売却して比率が低下した資産を買い増す「リバランス」が行われます。
そのため、投資家が何もしなくても、ファンドの運用方針に合わせて中身は変化し続けています。
10年前に購入した投資信託でも中身は現在の市場に合わせて変化している
投資信託の中身は、基本的に現在の市場環境に合わせて更新されています。例えば、ある企業の株式が指数から除外された場合や、投資対象となる銘柄が変更された場合には、ファンド内の保有銘柄も入れ替わります。
インデックス型の投資信託であれば、連動する指数の構成銘柄変更に合わせて保有銘柄が調整されます。つまり、10年前に購入した投資信託でも、現在の市場を反映した資産を保有している状態になります。
例えば、10年前には世界的な大企業ではなかった会社が現在では主要企業になっている場合、そのような企業が指数に組み込まれれば投資信託にも反映される可能性があります。
古い投資信託を持つデメリットは中身よりも別の部分にある
長期保有している投資信託で注意したいのは、「中身が古くなること」よりも、商品そのものの条件です。
例えば、同じような内容の新しい投資信託が登場し、信託報酬が低く設定されている場合があります。長期間保有する場合、手数料の差は運用成果に影響する可能性があります。
また、現在のNISA制度では、旧制度で購入した商品と新制度の商品で取り扱いが異なる場合があります。そのため、売却や乗り換えを検討する際は制度面も確認することが大切です。
購入を停止した投資信託をそのまま保有する場合の考え方
積立購入を停止した後でも、保有している投資信託は運用が続いています。新たに購入しなくても、ファンド内部では銘柄変更やリバランスが行われています。
例えば、10年前に100万円分購入した8資産均等型ファンドを現在も保有している場合、その100万円分が10年前の企業や不動産だけで構成されているわけではありません。
ただし、今後も保有し続けるかどうかは、投資目的や資産配分、手数料などを定期的に確認して判断することが重要です。
まとめ
8資産均等型のようなバランス型投資信託は、購入した時点の資産を固定して持ち続ける商品ではありません。運用会社によるリバランスや銘柄入れ替えによって、現在の市場環境に合わせて中身は変化しています。
そのため、10年前に購入した投資信託でも、基本的には古い株式や不動産をそのまま保有しているわけではありません。
長期保有を続ける場合は、中身の古さを心配するよりも、運用方針が自分の目的に合っているか、手数料や制度上のメリットが適切かを確認することが大切です。
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