20代から毎月10万円をNISAで投資している人を見ると、「自分ももっと投資しなければ将来差がついてしまうのでは」と不安になることがあります。しかし、資産形成は投資額の大きさだけで決まるものではなく、自分の収入や生活状況に合った継続可能な方法を選ぶことが大切です。
この記事では、周囲の投資額を見て焦ってしまう理由や、無理をして投資額を増やすリスク、お金を借りて投資することの注意点について解説します。
毎月10万円をNISAに投資できる人は本当に多いのか
近年、NISA制度の拡充によって投資への関心が高まり、SNSなどでは「20代で毎月10万円投資している」という話も見かけるようになりました。
しかし、インターネット上で目にする投資成功例は、実際の社会全体の平均とは限りません。高収入の人、実家暮らしで固定費が少ない人、副業収入がある人など、投資に回せる金額は人によって大きく異なります。
例えば、手取り20万円の人と手取り50万円の人では、同じ10万円投資でも生活への負担は全く違います。投資額だけを比較して、自分が劣っていると感じる必要はありません。
投資は金額よりも継続できる仕組み作りが重要
資産形成で大切なのは、一時的に大きな金額を投資することよりも、長期間続けられる金額を設定することです。
NISAのような長期投資では、時間を味方につけることが重要です。毎月1万円や3万円でも、長期間積み立てることで複利効果による資産形成が期待できます。
例えば、毎月3万円を20年間積み立てる場合と、最初だけ無理をして半年で投資をやめてしまう場合では、継続できた方が結果的に大きな差になる可能性があります。
焦って投資額を増やすと家計が苦しくなる可能性がある
周囲が資産を増やしているように見えると、「自分も急いで投資しなければ」と考えてしまうことがあります。しかし、投資額を増やすために生活費を削りすぎるのは注意が必要です。
急な病気や失業、引っ越し、家電の買い替えなど、人生では予想外の出費が発生します。手元のお金に余裕がない状態で投資を続けると、必要なタイミングで資産を売却しなければならなくなる場合があります。
まずは生活防衛資金として数か月分の生活費を確保し、そのうえで余裕資金を投資に回すという考え方が基本になります。
お金を借りてNISA投資をするのはおすすめできない理由
投資資金を増やすために借金をする方法は、一般的には慎重に考える必要があります。なぜなら、投資には利益が出る保証がなく、借りたお金には返済義務があるからです。
例えば、100万円を借りて投資し、相場が20%下落した場合、資産は80万円になります。しかし、借金は100万円分残るため、精神的にも大きな負担になります。
投資では「安く買って高く売る」ことを目指しますが、相場の動きは誰にも完全には予測できません。借金による投資は、冷静な判断を難しくする可能性があります。
他人と比較せず自分に合った投資ペースを作る方法
資産形成では、他人の投資額を見るよりも、自分自身の収入、支出、将来の目標を基準に考えることが重要です。
例えば、毎月1万円しか投資できない場合でも、固定費を見直して毎月2万円に増やす、収入が増えたら投資額を少し上げるなど、無理のない改善を続けることができます。
また、投資以外にも資格取得やスキルアップ、副業など、将来的な収入を増やす行動も資産形成につながります。
まとめ|投資額の競争ではなく続けられる資産形成を目指す
20代から毎月10万円をNISAに投資できる人は確かに高い投資能力を持っていますが、それが全員にとって正しい方法とは限りません。
大切なのは、生活を壊してまで投資額を増やすことではなく、自分の状況に合った金額を長く続けることです。
周囲の資産形成スピードに焦る必要はありません。借金をして投資するよりも、収入と支出を整えながら無理なく投資を継続することが、将来の安心につながります。
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