NISAのオルカンを途中解約すると複利効果はリセットされる?一時売却後に再投資した場合の考え方を解説

資産運用、投資信託、NISA

NISAでオルカン(全世界株式)などの投資信託を長期積立していると、「途中で一度売却したら複利効果がなくなってしまうのではないか」と不安になることがあります。特に、数年積み立てた資産を一時的に現金化し、その後再び同じ投資信託を購入した場合に、最初からやり直しになるのかは気になるポイントです。

この記事では、投資信託における複利効果の仕組みを整理し、一度解約して再投資した場合に運用結果がどう変わるのか、具体例を交えながら分かりやすく解説します。

複利効果とは利益がさらに利益を生む仕組み

複利効果とは、投資によって得た利益を元本に加えて運用することで、利益がさらに新しい利益を生み出していく仕組みです。

例えば、100万円を年5%で運用した場合、単純計算では1年後に105万円になります。翌年は100万円ではなく105万円に対して利益が発生するため、時間が経つほど利益の増加ペースが大きくなる可能性があります。

投資信託の場合、ファンド内部で企業から得られる配当金などが再投資される仕組みになっている商品では、保有を続けることで複利の恩恵を受けやすくなります。

途中で売却すると複利効果はリセットされるのか

結論からいうと、投資信託を一度売却したからといって、過去に得た利益の成長が「リセット」されるわけではありません。

複利効果は、投資している期間中にどれだけのお金が運用に参加しているかによって決まります。売却した時点で、それまで増えた資産価値は確定します。その後、同じ金額を同じ投資信託へ再投資すれば、再びその金額を元本として運用が始まります。

つまり、ゲームのセーブデータを完全に消して最初からやり直すようなものではなく、「一度現金という形に変えて、同じ場所へ戻した」というイメージに近いです。

7年間運用後に売却し1週間後に同額を投資した場合の考え方

例えば、毎月5万円をオルカンへ積み立て、7年間運用した後に全額売却したとします。その1週間後、投資信託の価格が変わらない状態で同じ金額を再投資した場合を考えます。

この場合、売却前と再投資後で保有している金額が同じであれば、基本的な運用結果はほぼ同じになります。なぜなら、再投資した時点で以前と同じ金額が市場に戻っているためです。

例えば、7年間の運用で資産が500万円になっていた場合、売却後に500万円を再投資すれば、その500万円が新たな元本として15年目まで成長していくことになります。

実際に差が出る可能性があるポイント

ただし、現実の投資では売却から再購入までの期間に価格が変動する可能性があります。この価格変動によって、長期間保有した場合と結果が異なることがあります。

例えば、売却後の1週間でオルカンの価格が10%上昇した場合、同じ金額では以前より少ない口数しか購入できません。その場合、将来の利益は小さくなる可能性があります。

逆に、売却後に価格が下落してから買い戻せた場合は、同じ金額で多くの口数を購入できるため、有利になる場合もあります。

複利効果で重要なのは保有期間と投資元本

複利効果を考えるとき、多くの人は「一度でも売却すると複利が消える」と考えてしまいます。しかし、実際に重要なのは投資したお金が市場にいる時間と、どれだけの金額を運用しているかです。

例えば、15年間ずっと1000万円を運用した場合と、途中で1週間だけ現金化した後に同じ1000万円を再投資した場合では、価格変動がなければ大きな違いはありません。

一方で、長期間にわたって現金化している期間があると、その期間は市場の成長から取り残される可能性があります。そのため、長期投資では基本的に市場に居続けることが重要とされています。

NISAでは売却すると非課税枠に注意が必要

NISAの場合、複利効果とは別に制度上の注意点があります。NISA口座で購入した商品を売却すると、その投資枠の扱いは通常の課税口座とは異なります。

例えば、旧NISAでは一度使った非課税投資枠は売却しても復活しませんでした。一方、新NISAでは売却した商品の簿価分について翌年以降に投資枠が再利用できる仕組みがあります。

そのため、単純な複利効果だけでなく、自分の投資目的やNISA制度の特徴も考えて売却を判断することが大切です。

まとめ|途中売却で複利効果が完全に消えるわけではない

投資信託を一度解約しても、それまで積み上げた利益や運用成果が消えてなくなるわけではありません。同じ金額を同じ条件で再投資すれば、理論上は複利効果が最初からやり直しになるわけではありません。

ただし、売却している期間中の価格変動によって、購入できる口数が変わる可能性があります。また、NISAでは売却による制度上の影響も考える必要があります。

長期投資では、短期間の売買よりも、できるだけ長く市場に資金を置き続けることが複利効果を活かす基本的な考え方になります。

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