SBI証券の信用取引はいくらかかる?制度信用・一般信用(無期限)の金利を1日単位で計算【2026年版】

株式

SBI証券で信用買いをすると、現物取引とは異なり、建玉を保有している期間に応じて「買方金利」が発生します。2026年9月時点のSBI証券では、通常金利は制度信用(6カ月)も一般信用(無期限)も買方金利が年2.80%です。したがって、1株1,000円の株を100株、つまり10万円分信用買いした場合、通常金利なら1日あたり約7.67円が目安になります。[参照]また、金利は基本的に新規に買い建てたときの約定金額を基準に計算されるため、後から株価が上がったり下がったりしても、その値動きに合わせて毎日の金利が変動するわけではありません。売却時の株価は売買損益には影響しますが、すでに建てた建玉の金利計算の元になる金額とは別です。

SBI証券の制度信用と一般信用(無期限)の違い

SBI証券の信用取引には、大きく分けて制度信用取引と一般信用取引があります。制度信用は取引所の基準を満たした制度信用銘柄を対象とし、返済期限は原則6カ月です。一方、一般信用はSBI証券が銘柄を選定し、一般信用の「無期限」であれば原則として返済期限を気にせず保有できます。[参照]

項目 制度信用 一般信用(無期限)
買建の返済期限 原則6カ月 原則無期限
通常の買方金利 年2.80% 年2.80%
大口優遇金利 年2.28% 年2.10%
主な特徴 取引所が選定した制度信用銘柄 SBI証券が選定した銘柄

2026年9月時点では、普通の信用買いをする場合、制度信用と一般信用(無期限)の通常買方金利はどちらも年2.80%です。そのため、同じ株を同じ価格・同じ期間だけ信用買いするのであれば、買方金利だけを比較した場合の負担は基本的に同程度です。[参照]

1株1,000円を100株信用買いすると1日の利息はいくら?

SBI証券が案内している信用取引の買方金利の計算式は、次のとおりです。[参照]

買方金利=新規建約定金額×買方金利÷100×日数÷365

1株1,000円の株を100株買えば、新規建約定金額は10万円です。通常金利2.80%で計算すると、1日分は次のようになります。

100,000円×2.80%÷365=約7.67円

つまり、10万円分の信用買いなら、制度信用でも一般信用(無期限)でも通常金利では1日約7.7円と考えると分かりやすいでしょう。

10万円の信用買いを1週間・1カ月・6カ月持った場合の金利

年2.80%、新規建約定金額10万円という条件を固定して単純計算すると、保有期間による金利の目安は次のようになります。

金利計算日数 概算の買方金利
1日 約7.67円
7日 約53.7円
30日 約230円
90日 約690円
180日 約1,381円
365日 2,800円

例えば株価1,000円の株を100株、約30日間信用買いした場合、金利だけならおおむね230円です。10万円という建玉なら、「毎日何百円も利息がかかる」というほどではありません。

ただし信用取引では金利以外の諸経費もあり、長期間保有すると管理費などが発生します。そのため実際のコストは「金利×日数」だけではありません。

金利は土日・祝日にもかかる

信用取引の金利を計算するときに注意したいのが、株式市場が休みの日でも金利計算の日数に含まれることです。

SBI証券では、新規建受渡日から決済受渡日までの日数によって金利を計算します。土曜日・日曜日・祝日をまたぐ場合には、複数日分の金利が計上されます。[参照]

例えば「金曜日に買って月曜日に売ったから4営業日ではなく2営業日しか持っていない」という感覚でも、受渡日を基準にした金利計算では休日分が含まれる場合があります。単純に「取引できた営業日数×7.67円」と計算するわけではありません。

当日に買って当日に売っても金利は1日分かかる

通常の制度信用や一般信用(無期限)で信用買いし、その日のうちに返済売りをした場合でも、買方金利は0円になるわけではありません。

SBI証券は、日計りの場合についても通常1日分の金利がかかると案内しています。[参照]

したがって10万円を通常の制度信用で買い、その日のうちに返済した場合でも、年2.80%なら金利の目安は約7.67円です。なおSBI証券には別途「日計り信用」というデイトレード向けの商品があり、通常の制度信用・一般信用(無期限)とは金利体系が異なるため区別して考えましょう。

売るときの株価が1,200円になっても金利は増えない

信用取引を初めて使う際に特に迷いやすいのが、「返済するときに株価が上がったら、借りている金額も増えるので利息が高くなるのか」という点です。

通常はそのようにはなりません。買方金利の計算式で使われるのは新規建約定金額です。SBI証券も「新規建約定金額×買方金利×日数÷365」という式を示しています。[参照]

例えば1,000円で100株信用買いすると新規建約定金額は10万円です。その後1,200円まで上がって12万円で返済売りしても、金利計算の元が「12万円」に変わるわけではありません。

株価が上がった場合の具体例

1株1,000円で100株買うと建玉は10万円です。これを30日間保有し、1株1,200円で売ったとします。

株価による値上がり益は単純化すると、(1,200円-1,000円)×100株=2万円です。

一方、30日分の買方金利は通常金利2.80%なら約230円です。つまり売買手数料やその他諸経費、税金を無視して単純化すると、2万円の値上がり益から約230円の金利などを差し引くイメージになります。

株価が1,200円まで上がったからといって、30日分の金利が「12万円×2.8%」に切り替わるわけではありません。

逆に株価が800円まで下がっても金利は安くならない

これは反対方向でも同じです。

1,000円×100株=10万円で信用買いした株が800円へ下落すると、建玉の時価は8万円になります。しかし金利計算の基礎となる新規建約定金額は10万円なので、「株価が2割下がったから毎日の利息も2割安くなる」という仕組みではありません。

この場合、単純な含み損は(1,000円-800円)×100株=2万円です。さらに保有している間は買方金利などのコストが加算されます。信用取引では株価下落による損失と保有コストが同時に発生し得る点に注意が必要です。

SBI証券では売買手数料が0円になる場合が多い

信用取引では金利とは別に株式の売買手数料がありますが、SBI証券では「ゼロ革命」の条件を満たすインターネット取引について、国内株式の現物・信用取引の売買手数料を0円としています。[参照]

主な条件はインターネットコースでインターネット取引を行い、対象となる取引報告書などを電子交付に設定していることです。

そのため条件を満たしている人なら、10万円の信用買いについて「買うとき○円、売るとき○円」という株式委託手数料は0円で、主に買方金利やその他諸経費を考えることになります。ただしゼロ革命の条件を満たしていない場合には所定の売買手数料が発生します。

ゼロ革命の対象外なら10万円の信用取引にも売買手数料がかかる場合がある

ゼロ革命の無料条件を満たしていない場合、手数料プランによって信用取引の委託手数料が異なります。

2026年9月時点のSBI証券では、スタンダードプランの信用取引は1注文の約定代金10万円までなら通常99円(税込)、20万円まで148円(税込)、50万円まで198円(税込)、50万円超は385円(税込)です。アクティブプランは1日の信用取引約定代金合計100万円まで0円となっています。[参照]

したがって「SBI証券なら絶対に信用取引手数料は0円」と断定するのではなく、自分がゼロ革命の条件を満たしているか、どの手数料プランを利用しているか確認する必要があります。

1カ月を超えて保有すると「管理費」にも注意

信用買いを長期間保有する場合、金利以外に管理費が発生します。

SBI証券では、新規建の約定日から1カ月を経過するごとに、建玉ごとに1株あたり10銭(税込11銭)の管理費が発生します。ただし1建玉につき最低100円(税込110円)、最高1,000円(税込1,100円)という下限・上限があります。[参照]

例えば100株なら0.11円×100株=11円ですが、最低額が110円なので、1カ月を経過するごとに110円の管理費が発生するケースになります。

そのため10万円の建玉を30日前後以上持つ場合、「金利約230円だけ」と考えるのではなく、管理費が発生するタイミングにも注意が必要です。

権利確定日をまたぐ信用買いでは名義書換料がかかる場合がある

信用買いでは、決算期などの権利確定日をまたいで建玉を保有すると、権利処理等手数料(名義書換料)が発生することがあります。

SBI証券では、買建玉について一定の株主確定日をまたぐ場合、原則として1売買単位あたり50円(税込55円)がかかります。ETF・ETNについては1売買単位あたり5円(税込5.5円)です。[参照]

短期間の売買ではそれほど意識しない費用ですが、制度信用で数カ月保有したり、一般信用(無期限)で長期間保有したりする場合には確認しておきたいコストです。

制度信用を6カ月持つと必ず「10万円×2.8%÷2」になるわけではない

制度信用の返済期限は原則6カ月ですが、実際の金利計算は「6カ月=必ず180日」と固定して計算されるわけではありません。

SBI証券では新規建受渡日から決済受渡日までの日数を使って計算します。そのため実際の日数が181日なら181日分、183日なら183日分という形になります。[参照]

10万円を180日保有したと仮定すれば約1,381円ですが、実際の支払額は取引日・受渡日・返済日によって変わります。

制度信用と一般信用(無期限)はどちらを選べばいい?

2026年9月時点では通常の信用買い金利がどちらも2.80%なので、単純な金利差だけでは大きな違いはありません。むしろ返済期限や対象銘柄などを見て選ぶことになります。

数日から数週間など短期間で返済する予定で、制度信用銘柄として取引可能なら制度信用でも十分でしょう。一方、6カ月を超えて保有する可能性があり、一般信用(無期限)で買える銘柄なら、返済期限が原則無期限というメリットがあります。

ただし信用買いを長期間続けるほど金利・管理費などが積み重なります。「無期限だからずっと持っていても問題ない」という意味ではないことに注意が必要です。

10万円では小さく見える金利も建玉が大きくなると増える

1日約7.67円と聞くと非常に安く感じますが、これは建玉が10万円の場合です。買方金利は建玉金額に比例して増えていきます。

新規建約定金額 年2.80%の場合の1日あたり概算金利
10万円 約7.67円
50万円 約38.36円
100万円 約76.71円
300万円 約230.14円
500万円 約383.56円
1,000万円 約767.12円

例えば100万円の信用買いを30日保有すれば、単純計算で買方金利だけでも約2,301円です。500万円なら約1万1,507円になります。レバレッジを利用して建玉を増やすほど、株価変動による損益だけでなく金利負担も大きくなります。

信用買いの損益は「値上がり益-金利など」で考える

信用取引を理解する際には、信用金利だけを見るより、最終的な損益を考えると分かりやすくなります。

例えば1,000円で100株、10万円分信用買いし、30日後に1,050円で売ったとします。株価による利益は5,000円です。

通常金利2.80%なら30日分の買方金利は約230円です。さらに保有期間や権利日によって管理費・権利処理等手数料などが生じる可能性があります。ゼロ革命で売買手数料が0円でも、信用取引ではこうした諸経費がなくなるわけではありません。

反対に950円へ下落して売れば株価による損失は5,000円となり、そこへ金利等も加わります。この点が現物株を自己資金で保有する場合との大きな違いです。

まとめ:10万円の信用買いなら通常金利は1日約7.7円、売却時の株価では変わらない

2026年9月時点のSBI証券では、通常の買方金利は制度信用(6カ月)が年2.80%、一般信用(無期限)も年2.80%です。[参照]

1株1,000円を100株信用買いすると新規建約定金額は10万円なので、通常金利なら10万円×2.80%÷365=1日約7.67円です。30日なら約230円、180日なら約1,381円が単純計算上の目安になります。

返済するときの株価が800円になっても1,200円になっても、すでに建てた10万円の建玉について金利計算の基準額がその時価へ変更されるわけではありません。SBI証券の買方金利は「新規建約定金額×年率×日数÷365」で計算されます。[参照]

売却時の株価によって変わるのは主に売買損益です。1,000円で買って1,200円で売れば値上がり益が生じ、800円で売れば値下がり損が生じます。その売買損益とは別に、保有日数に応じた金利が差し引かれると考えると理解しやすいでしょう。

また、SBI証券のゼロ革命の条件を満たしていればインターネットでの信用取引の売買手数料は0円ですが、買方金利、1カ月を超えて保有した場合の管理費、権利確定日をまたいだ場合の権利処理等手数料などは別途発生する可能性があります。[参照]信用取引のコストを計算するときは、「売買手数料」だけでなく「金利+保有期間に応じた諸経費」まで含めて考えることが重要です。

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