仮想通貨は今後も主流にならない?20年後・30年後の普及を考えるためのポイント

資産運用、投資信託、NISA

ビットコインが誕生してから十数年が経過しましたが、「仮想通貨は結局投機商品であり、一般社会では大きく普及しないのではないか」という見方は今でも根強く存在します。一方で、金融機関や大企業による活用も進んでおり、将来像についてはさまざまな意見があります。この記事では、仮想通貨が今後どのような立ち位置になる可能性があるのかを、中立的な視点で考察します。

仮想通貨が一般決済に広く普及していない理由

仮想通貨は国境を越えて送金できるという大きな特徴を持っています。しかし、日常的な決済手段として見ると、価格変動が大きいことが課題です。

例えば、昨日1万円相当だった仮想通貨が、翌日には9,000円や11,000円になることもあります。このような状況では、店舗も利用者も決済手段として使いにくくなります。

また、多くの国では既存の銀行システムやクレジットカード、電子マネーが十分に発達しているため、一般消費者が仮想通貨を使う強い必要性を感じにくい面もあります。

「投資対象」という立場は今後も続くのか

現時点では、多くの人が仮想通貨を決済手段ではなく投資対象として保有しています。

株式や金(ゴールド)のように、「値上がりを期待して保有する資産」としての性格が強くなっています。

そのため、今後20年後や30年後になっても、仮想通貨の主要な用途が投資や資産保全であり続ける可能性は十分考えられます。

ただし、それは「失敗した」という意味ではなく、当初想定された決済通貨とは異なる形で定着したとも解釈できます。

政府や中央銀行との関係

通貨発行権は国家運営の重要な基盤です。そのため、多くの政府は完全に管理不能な通貨が広く普及することには慎重な姿勢を取っています。

近年では各国が規制を整備し、取引所への監督強化やマネーロンダリング対策を進めています。

一方で、仮想通貨そのものを全面禁止する国は限られており、多くの国は「規制しながら共存する」方向へ進んでいます。

また、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の研究も進められており、デジタル通貨の需要そのものは今後も高まる可能性があります。

実際には利用者層も変化している

かつては一部の技術者や投機家が中心でしたが、現在では機関投資家や上場企業、資産運用会社なども市場に参加しています。

また、一部の国では海外送金やインフレ対策として利用されるケースもあります。

つまり、「非合法用途や弱小国家のみが利用する技術」という段階からは、ある程度変化していると言えるでしょう。

時期 主な利用者層
2010年代前半 技術者・愛好家中心
2010年代後半 個人投資家が急増
2020年代 機関投資家・企業も参入

20年後・30年後の予測は難しい

技術の未来を予測することは非常に困難です。インターネットも1990年代には一部の専門家しか使っておらず、現在のような社会インフラになると予想できた人は多くありませんでした。

一方で、期待された技術が広く普及せず、限定的な用途にとどまった例も数多くあります。

仮想通貨についても、「世界共通通貨になる」という極端な見方と、「将来消滅する」という極端な見方の中間に落ち着く可能性があります。

まとめ

仮想通貨が今後も主に投資や資産保全の手段として利用され続けるという予想には一定の合理性があります。実際、誕生から十数年が経過した現在でも、日常決済の主役にはなっていません。

しかし一方で、機関投資家の参入や規制整備、ブロックチェーン技術の活用拡大など、2012年当時とは大きく異なる変化も起きています。20年後や30年後の姿を断定することは難しいものの、「完全な主流通貨」か「一部の人だけの技術」かという二択ではなく、その中間的な資産・金融インフラとして定着する可能性も十分考えられるでしょう。

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