株式市場では「PERが低いから安全」「過去のバブルより割高じゃないから暴落しない」といった議論がよく見られます。ただ、バブルや暴落は単純な指標だけでは説明しきれない側面があり、特にAI関連の成長期待が強い現在の相場では意見が分かれやすいテーマです。本記事では、過去の事例と現在のPER水準を整理しながら、暴落リスクの考え方を分かりやすく解説します。
PERだけではバブルの有無は判断できない理由
PER(株価収益率)は「株価が利益の何倍か」を示す指標ですが、あくまで一時点の収益力を基準にしたものです。
例えば、同じPER18でも、成長が止まった企業と急成長中の企業では意味がまったく異なります。
そのため、PERだけで「割高だから暴落する」「割安だから安全」と断定することはできません。
過去のバブルと現在の構造の違い
1989年のバブル崩壊やITバブル崩壊では、PERが極端に高水準まで上昇していました。
当時は実体経済と株価の乖離が大きく、期待だけで価格が膨らんでいた側面があります。
一方、現在は企業収益そのものが成長している企業も多く、単純な過熱とは異なる構造があります。
日経平均PER18という水準の意味
PER18という水準は、歴史的に見れば「極端な割高」ではなく中立〜やや高めの範囲です。
ただしこれは平均値であり、構成銘柄の中にはPERが非常に高い銘柄も低い銘柄も混在しています。
つまり指数全体の数字だけでは市場の温度感を正確に把握できません。
AIバブルと呼ばれる相場の特徴
AI関連銘柄の上昇は、単なる投機ではなく技術革新への期待が背景にあります。
過去のITバブルと異なる点は、すでに実際の収益を生み出している企業が多いことです。
ただし期待が先行しすぎると、調整局面で大きく売られるリスクは常に存在します。
「半値暴落は起きない」と言い切れない理由
株式市場の暴落はPERの水準だけで決まるものではなく、金利・景気・流動性・心理など複数の要因で起こります。
例えば金利上昇や世界的な景気後退が重なると、PERが適正でも株価は大きく下落することがあります。
そのため「PERが低いから暴落しない」という単純な結論は成立しません。
まとめ
現在の日経平均PERは過去のバブル期と比べれば極端な水準ではありませんが、それだけで暴落リスクを否定することはできません。
市場は企業業績だけでなく、金利や投資家心理など複数の要素で動きます。
AI相場であっても例外ではなく、過去と同様に大きな調整が起こる可能性は常に残っています。
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