確定拠出年金の国内債券がマイナスなら変更すべき?オルカンへのスイッチングと配分変更の考え方

資産運用、投資信託、NISA

確定拠出年金(iDeCoや企業型DC)を長期間運用していると、保有商品の中には思うような結果が出ないものもあります。特に国内債券ファンドがマイナスになっている場合、「このまま持ち続けていいのか」「株式中心の商品へ変更した方がいいのか」と悩む方も少なくありません。

しかし、運用商品の変更を考える時は、現在の損益だけを見るのではなく、残りの運用期間やリスク許容度を含めて判断することが大切です。この記事では、確定拠出年金で国内債券から全世界株式(オールカントリー)へ変更する場合の考え方や、スイッチングと配分変更の違いについて解説します。

確定拠出年金で国内債券がマイナスになる理由

国内債券は一般的に株式より値動きが小さく、安全性が高い資産と考えられています。しかし、必ずしも価格が下がらないわけではありません。

債券ファンドの価格は金利の影響を受けます。一般的に金利が上昇すると、すでに発行されている債券の価値は相対的に下がるため、国内債券ファンドが一時的にマイナスになることがあります。

そのため、「債券だから必ず利益になる」というものではなく、保有期間中に評価額が下落する場面もあります。

オールカントリーへスイッチングするメリットと注意点

オールカントリー(全世界株式)は、日本を含む世界中の株式へ投資する商品です。長期的な経済成長の恩恵を受けることを期待できるため、20年以上の運用期間がある場合には選択肢の一つになります。

例えば、残り20年間運用する場合、短期間の値下がりよりも、世界経済の成長による長期的なリターンを重視する考え方があります。

一方で、株式ファンドは国内債券より値動きが大きくなります。市場環境によっては、一時的に大きな含み損になる可能性もあるため、価格変動に耐えられるかを考える必要があります。

スイッチングと配分変更の違い

確定拠出年金の商品変更には、「スイッチング」と「配分変更」という2つの方法があります。それぞれ目的が異なります。

方法 内容
スイッチング 現在保有している資産を売却して別の商品へ移す
配分変更 今後の掛金の購入割合を変更する

例えば、現在国内債券を100万円分保有していて、それをオールカントリーへ移したい場合はスイッチングを利用します。

一方で、これから毎月積み立てる掛金だけをオールカントリー中心にしたい場合は、配分変更を行います。

20年運用するなら考えるべきポイント

運用期間があと20年ある場合、現在のマイナスだけを理由に判断するのではなく、将来どのような資産配分にしたいかを考えることが重要です。

例えば、若いうちは株式比率を高めて成長性を重視し、退職が近づいたら債券などの安定資産を増やすという考え方があります。

20年間という長い期間では、株式市場には大きな下落局面もあります。しかし、過去には下落後に回復してきた局面もあり、長期投資では時間を味方につける考え方が重要になります。

国内債券を残す意味も確認する

国内債券を保有する目的は、利益を大きく狙うことだけではありません。株式市場が大きく下落した時に、資産全体の値動きを抑える役割があります。

例えば、株式市場が30%下落した場合でも、債券を一定割合持っていれば資産全体の下落幅を小さくできる可能性があります。

そのため、すべてを株式へ変更する場合は、「大きな下落が起きても長期間保有し続けられるか」を事前に考えておくことが大切です。

変更前に確認したい自分の投資方針

商品変更をする前には、以下の点を確認すると判断しやすくなります。

  • 何歳まで運用する予定なのか
  • 一時的な大幅下落に耐えられるか
  • 老後資金としてどの程度の安定性を求めるか
  • 現在の資産全体で株式比率がどの程度なのか

例えば、20代や30代で長期間運用できる人と、数年後に使う予定がある人では適した資産配分は変わります。

大切なのは、現在マイナスの商品を避けることではなく、自分の目的に合った資産配分になっているかを確認することです。

まとめ

確定拠出年金の国内債券がマイナスになっていても、それだけで保有を続けるべき、または売却すべきと決めることはできません。

残り20年という長期運用期間がある場合、オールカントリーのような株式中心の商品へ変更する考え方もありますが、値動きの大きさを理解した上で判断することが重要です。

現在の資産を移す場合はスイッチング、これからの掛金割合を変える場合は配分変更になります。自分のリスク許容度や将来の目的に合わせて、納得できる資産配分を作ることが長期投資では大切です。

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