投資信託の年利7%シミュレーションは元本300万円で計算する?含み益込み500万円で考える正しい方法

資産運用、投資信託、NISA

投資信託の積み立て運用では、現在の評価額に含み益が含まれている場合、将来の資産額をシミュレーションするときにどの金額を基準にすればよいのか迷うことがあります。特に、積立投資を数年間続けて大きな含み益が出ている場合は、投資元本と現在の評価額のどちらを使うべきかを理解することが重要です。この記事では、年利7%などの運用シミュレーションで使うべき金額と、複利運用の考え方について分かりやすく解説します。

投資信託の将来シミュレーションで基準になる金額とは

投資信託の運用シミュレーションでは、基本的に「現在運用している資産額」を元に計算します。

投資元本とは、自分が実際に投資した金額の合計です。一方で現在の評価額とは、元本に運用による利益や損失を反映した現在の資産価値です。

例えば、300万円を投資して現在500万円になっている場合、今後追加投資をしないなら、将来の運用計算のスタート地点は500万円になります。すでに発生している含み益も現在保有している資産の一部として運用され続けるためです。

含み益を含めて計算する理由は複利効果にある

投資信託の長期運用で重要になるのが複利効果です。複利とは、運用によって得た利益も次の運用資金に含まれ、さらに利益を生み出す仕組みです。

例えば、現在500万円を保有していて年利7%で運用できた場合、1年後には以下のようになります。

500万円×1.07=535万円

この場合、増加した35万円には、元本300万円だけではなく、これまでの利益200万円にも運用効果が働いています。

もし300万円だけを基準に計算すると、現在すでに保有している200万円の利益部分が将来成長する効果を無視してしまうため、実際の資産推移とは異なる結果になります。

元本300万円だけで計算するケースもある

ただし、投資元本だけを使って計算することが間違いになるわけではありません。目的によって基準にする金額は変わります。

例えば、「自分が投資した300万円が将来どれくらい増える可能性があるか」を確認したい場合は、300万円を元に計算します。これは投資成果を分析するときに使われる考え方です。

一方で、「今持っている資産が将来いくらになるか」を知りたい場合は、現在の評価額である500万円をスタート地点にします。

目的 計算に使う金額
投資したお金の成長を見る 投資元本
現在の資産の将来価値を見る 現在の評価額

500万円を年利7%で運用した場合のシミュレーション例

現在の評価額が500万円で、今後追加投資をせず、年利7%で運用できた場合を考えます。

複利計算では、将来の資産額は「現在の資産額×(1+利率)^年数」で求められます。

例えば10年間運用した場合は、

500万円×1.07の10乗=約983万円

となります。

一方、300万円だけを基準にすると、

300万円×1.07の10乗=約590万円

となり、大きな差が出ます。これは、現在保有している含み益200万円も今後の運用対象になるためです。

投資信託のシミュレーションで注意したいポイント

年利7%という数字は将来を保証するものではありません。投資信託の価格は市場環境によって変動するため、毎年一定の利益が出るわけではありません。

例えば、1年目に20%下落して、その後20%上昇した場合でも、元の金額には戻りません。このように運用期間中の値動きによって最終結果は変わります。

そのため、シミュレーションは「この条件ならどの程度になる可能性があるか」を確認する目安として利用し、実際の投資判断では複数のケースを想定することが大切です。

まとめ

投資信託で現在300万円の元本に対して200万円の含み益があり、今後追加投資をしない場合、将来の資産額を計算するシミュレーションでは現在の評価額500万円を基準にするのが基本です。

これは、含み益もすでに自分が保有している資産であり、今後も運用による複利効果を受けるためです。

ただし、投資元本の成長率を確認したい場合は300万円を使うなど、何を知りたいかによって計算方法を使い分けることが重要です。

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