投資をしていると、「近いうちに株価が大暴落する」「今のうちに全て売却して現金化した方がいい」といった話を耳にすることがあります。特にリーマンショックやコロナショックのような大きな下落を経験した投資家ほど不安を感じやすいものです。しかし、将来の暴落予測はどの程度信用できるのでしょうか。本記事では、株価暴落予測の考え方や現金化のリスクについて解説します。
暴落予測は昔から繰り返されている
金融市場では常に「まもなく暴落が来る」という予測が存在します。実際にリーマンショック級の危機を予測した専門家もいますが、多くの予測は外れています。
例えば過去10年以上にわたり、「株価はバブルだ」「数年以内に崩壊する」と言われ続けてきました。しかし、その間にも世界の株式市場は長期的には成長を続けてきました。
暴落は確かに発生しますが、その時期を正確に予測できる人はほとんど存在しません。
リーマンショック以上の下落が起きる可能性はあるのか
金融市場に絶対はなく、将来的に大規模な暴落が起きる可能性は否定できません。
地政学リスク、金融危機、景気後退、大規模災害など様々な要因によって市場が急落することはあり得ます。
しかし、「今後2年以内に必ず起きる」と断定できる根拠を持つ人はいません。仮にそのような予測ができるなら、世界中の機関投資家が同じ行動を取るため市場はすでに大きく動いているはずです。
株を全て売却して現金化するリスク
暴落を警戒して全資産を現金化すると、下落リスクは避けられる可能性があります。
一方で、相場がそのまま上昇した場合には利益獲得の機会を失うことになります。
| 選択肢 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 全て売却 | 暴落時の損失回避 | 上昇相場を逃す |
| 保有継続 | 長期成長を享受できる | 下落時の評価損が発生 |
| 一部現金化 | リスク分散が可能 | 利益も損失も限定的 |
投資の世界では「暴落を完全に当てること」よりも「暴落に耐えられる資産配分」を考える方が重要とされています。
スイスフランは本当に安全資産なのか
スイスフランは歴史的に安全資産と呼ばれることがあり、世界的な金融不安時に買われる傾向があります。
しかし、為替相場も変動するため、スイスフランを保有していれば必ず資産が守られるわけではありません。
また、日本円で生活する人にとっては為替変動リスクも抱えることになります。
「安全資産」と「価格が下がらない資産」は同じ意味ではありません。
長期投資家が重視する考え方
長期投資では暴落そのものを予測するよりも、暴落が来ても継続できる投資計画を作ることが重視されます。
例えば、株式だけでなく現金や債券を組み合わせたり、定期的に積立投資を行ったりすることで、相場変動の影響を和らげることができます。
歴史的に見ると、多くの暴落後に市場は時間をかけて回復してきたという事実もあります。
まとめ
「今後2年以内にリーマンショック以上の暴落が来るので全株式を売却すべき」という主張には、現時点で客観的に証明できる根拠はありません。将来の暴落は誰にも正確には予測できず、全資産の現金化にも機会損失というリスクがあります。大切なのは暴落を当てることではなく、自分のリスク許容度に合わせた資産配分を行い、相場変動に対応できる投資計画を持つことです。
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