株式投資やバリュー投資を行う際に、通常のPBR(株価純資産倍率)だけでなく「実質PBR」を参考にしたいと考える投資家は少なくありません。しかし、実質PBRは一般的な投資指標のように多くのサイトへ掲載されているわけではなく、自分で計算するケースも多いのが実情です。この記事では、実質PBRの概要から確認できるサイトや書籍、自分で算出する方法まで詳しく解説します。
実質PBRとは何か
PBRは企業の時価総額を純資産で割った指標ですが、実質PBRは企業が保有する現金や有価証券などの余剰資産を考慮して企業価値を評価する考え方です。
特に現金を大量に保有する企業では、通常のPBRだけを見ると割安度が正確に把握できないことがあります。そのため、ネットキャッシュを差し引いて算出する実質PBRを重視する投資家もいます。
実質PBRには統一された計算式がなく、投資家や分析サイトによって若干定義が異なる点に注意が必要です。
実質PBRが掲載されているサイトはある?
一般的な株価情報サイトではPBRは掲載されていますが、実質PBRまで掲載しているサービスは限られています。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 四季報オンライン系サービス | 財務データから計算可能 |
| バリュー株分析サイト | 独自指標として掲載される場合がある |
| 証券会社の分析ツール | 条件検索で近い指標を利用できることがある |
| 投資家ブログ | 実質PBRランキングなどを公開している例がある |
ただし、多くのサービスでは公式指標ではないため、実質PBRそのものではなく、ネットキャッシュ比率や現金保有額を掲載しているケースが中心です。
実質PBRが学べるおすすめの書籍
実質PBRを直接掲載している本は多くありませんが、バリュー投資や企業価値分析を扱う書籍では考え方を学ぶことができます。
- バリュー投資に関する入門書
- 企業価値評価(バリュエーション)の専門書
- 四季報を活用した銘柄分析本
- ネットネット株投資に関する書籍
これらの書籍では、現金保有企業の評価方法やPBRだけでは見えない企業価値の分析手法が解説されています。
実質PBRを自分で計算する方法
実質PBRは企業の財務情報があれば比較的簡単に計算できます。
代表的な考え方としては、時価総額からネットキャッシュ(現金及び現金同等物-有利子負債)を差し引き、その数値を純資産で割ります。
例えば、時価総額100億円、純資産80億円、ネットキャッシュ30億円の企業であれば、実質的な企業価値は70億円となり、実質PBRは0.875倍程度になります。
通常PBRは1.25倍ですが、実質PBRで見ると割安度が高く見えるケースがあります。
実質PBRを見る際の注意点
現金を多く保有していても、その資金が事業運営に必要な場合があります。
また、保有資産の価値変動や有価証券評価損なども考慮しなければならないため、実質PBRだけで投資判断するのは危険です。
ROE、自己資本比率、営業利益率など他の指標と組み合わせて分析することが重要です。
まとめ
実質PBRは一般的な株価サイトではあまり掲載されておらず、多くの場合は財務データから自分で算出する必要があります。バリュー投資家向けサイトや企業分析ツールで参考情報を取得しながら、ネットキャッシュや純資産を確認して計算するのが現実的です。通常のPBRだけでは見えない企業の割安性を把握できるため、長期投資を行う際の有力な分析手法の一つといえるでしょう。
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