NISAで投資信託を積み立てていると、「思ったより増えていない気がする」「5年で2倍くらいになると思っていた」という声をよく耳にします。特にオルカン(全世界株式)やS&P500といった人気のインデックスファンドに投資している場合でも、資産の増え方が想像と違うことは珍しくありません。この記事では、NISAで約980万円を投資して評価額1400万円になったケースを例に、運用成績の見方や5年で資産2倍が現実的なのかを解説します。
980万円が1400万円なら約420万円の利益
元本980万円に対して評価額が1400万円であれば、含み益は約420万円です。
単純計算では約42.8%のプラスとなり、インデックス投資としては非常に良好な成績といえます。
投資経験がほとんどない状態で40%以上のリターンを得ているのであれば、むしろ成功している部類です。
なぜ5年で2倍にならないのか
株式市場が好調な時期には、SNSや動画などで「資産が数年で倍になった」という話を見かけることがあります。しかし、インデックス投資の長期平均リターンは年率7~10%程度が一つの目安とされています。
仮に年率10%で運用できた場合でも、資産が2倍になるまでには約7年程度かかります。
また積立投資の場合は、一括投資と違って全額が最初から運用されているわけではありません。後から積み立てた資金ほど運用期間が短いため、資産全体の増加率は一括投資より低くなります。
オルカンとS&P500の組み合わせはどう評価できる?
オルカンを約3分の2、S&P500を約3分の1保有する組み合わせは、現在のNISA利用者の中でも比較的人気の高い構成です。
オルカンは世界中の株式に分散投資できる一方、S&P500は米国大型株に集中投資するため、両者を組み合わせることで米国の成長をやや重視しながら世界分散も確保できます。
| 投資対象 | 特徴 |
|---|---|
| オルカン | 全世界の株式へ幅広く分散投資 |
| S&P500 | 米国の大型優良企業500社に投資 |
| 組み合わせ | 分散性と成長性のバランスを取りやすい |
大きな失敗を避けながら資産形成を目指すという意味では、合理的な選択肢の一つです。
SNSの成功談と比較しすぎないことが重要
投資関連のSNSでは、短期間で資産を数倍にした話が注目されやすくなります。しかし、その裏では大きな損失を出している人や、高いリスクを取っている人も少なくありません。
特に個別株やレバレッジ商品で大きく増えた事例は目立ちますが、その再現性は高くありません。
長期的な資産形成では、一時的な爆発力よりも安定して市場に居続けることの方が重要です。
資産2倍を目指すならどれくらいの期間が必要?
複利運用では、資産が2倍になる期間はリターンによって大きく変わります。
| 年率リターン | 資産が約2倍になる期間 |
|---|---|
| 5% | 約14年 |
| 7% | 約10年 |
| 10% | 約7年 |
| 15% | 約5年 |
インデックス投資で5年以内に確実に2倍を目指すのは現実的には難しく、市場環境に恵まれた場合に達成できる可能性がある程度と考えた方がよいでしょう。
まとめ
NISAで元本約980万円が1400万円になっているのであれば、約42%の利益が出ており十分に良好な運用結果といえます。オルカンとS&P500への投資は長期資産形成の王道ともいえる選択肢であり、5年で資産が2倍にならないから失敗というわけではありません。
投資ではSNSの派手な成功談よりも、自分のリスク許容度に合った運用を継続することが大切です。長期的な視点で考えれば、現在の成績はむしろ順調な部類に入るでしょう。
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