オルカンとACWIの上昇率が違うのはなぜ?楽天証券と世界の株価で表示がズレる理由を解説

資産運用、投資信託、NISA

オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))の値動きを確認していると、「世界の株価」では+0.5%なのに楽天証券のアプリでは+1.0%と表示されていることがあります。同じACWI指数をベンチマークとしているのに数字が違うと、どちらが正しいのか気になります。実は、この差は指数そのものが間違っているのではなく、計算基準や反映タイミングの違いによることがほとんどです。

オルカンとACWIは完全に同じ値動きではない

オルカンはMSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)への連動を目指す投資信託ですが、指数そのものではありません。

投資信託には信託報酬や売買コストが存在するため、長期的には指数とわずかな乖離が発生します。また、実際の基準価額は保有資産や現金比率などの影響も受けます。

為替レートの反映時間が異なる場合がある

オルカンは海外資産を保有する投資信託のため、株価だけでなく為替の影響も受けます。

例えば米国市場が上昇していても、円高になれば基準価額の上昇幅は抑えられます。逆に円安が進めば株価上昇以上に基準価額が上昇することもあります。

「世界の株価」などのサイトではリアルタイムに近い為替を使うことがありますが、投資信託の基準価額は特定時点の為替レートで計算されるため、同じ日のデータでも差が生じます。

比較している基準日が違うケースも多い

実は最も多い原因が比較対象の日付の違いです。

楽天証券のアプリでは前営業日比で表示されていても、「世界の株価」では前日終値ベースや市場終了後の先物を加味した参考値を表示している場合があります。

項目 表示内容の例
楽天証券 基準価額ベースの前日比
世界の株価 指数や先物を基にした予想変動率
ACWI指数 指数自体の騰落率

このように同じ「上昇率」でも、何を基準に計算しているかで数値は変わります。

22時時点では投資信託の正式な基準価額が確定していないこともある

海外株式型の投資信託は、米国市場の終了後に基準価額が計算されます。

そのため22時頃の表示は速報値や予想値であることがあり、翌日になると正式な基準価額が確定します。

特にオルカンのような全世界株式ファンドは複数市場のデータを集計するため、リアルタイム指数と基準価額には時間差が生じます。

指数ではなく「予想基準価額」を表示している場合もある

投資情報サイトの中には、米国株価指数や為替レートから独自にオルカンの予想騰落率を計算しているところがあります。

この場合、実際の基準価額ではなく参考値となるため、楽天証券などの正式な基準価額表示と一致しないことがあります。

まとめ

「世界の株価」と楽天証券でオルカンの上昇率が異なる主な理由は、比較基準の日付の違い、為替レートの反映タイミング、指数と投資信託の違い、そして予想値と実績値の違いにあります。ACWI指数が間違っているわけではなく、それぞれが異なる計算条件で表示しているケースがほとんどです。投資判断を行う際は、最終的には運用会社が公表する正式な基準価額を確認することが重要です。

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