株式投資では、保有している銘柄が一時的に下落しそうだけれど、将来的な上昇を期待して売却したくないという場面があります。そのような時に検討される方法の一つが、現物株を持ちながら同じ株数を空売りする「両建て」です。
両建ては下落リスクを抑える手段として知られていますが、必ず利益が増える方法ではなく、コストやデメリットも存在します。この記事では、現物株100株を保有している状態で100株を空売りするケースを例に、仕組みや使う場面、注意点について分かりやすく解説します。
現物株と同じ株数を空売りする「両建て」とは
両建てとは、同じ銘柄について買いポジションと売りポジションを同時に持つ投資方法です。例えば、ある銘柄を現物で100株保有している状態で、追加で100株を信用取引で空売りすると、買いと売りが同じ数量になります。
この状態では、株価が上昇した場合は現物株の利益が増えますが、空売り側では損失が発生します。反対に株価が下落すると、現物株は含み損になりますが、空売り側では利益が出ます。
つまり、株価変動による影響を一時的に小さくすることが両建ての主な目的です。
100株保有して100株空売りした場合の具体例
例えば、1株1000円で購入した株を100株保有しているとします。この場合、投資金額は10万円です。
その後、株価が900円まで下落した場合、現物株は1万円の含み損になります。しかし、同時に100株を1000円で空売りしていれば、空売り側では1万円の利益が発生します。
結果として、株価下落による影響は相殺されます。ただし、実際には信用取引の手数料や貸株料などのコストが発生するため、完全に損益がゼロになるわけではありません。
両建てを使うメリット
両建ての大きなメリットは、保有株を売却せずに一時的な下落リスクを抑えられることです。
例えば、決算発表前や市場全体が不安定な時期など、「長期的には持ち続けたいが短期的には下がる可能性がある」という場面で利用されることがあります。
また、含み益が大きくなった銘柄をすぐに売却すると税金が発生する場合があります。そのため、売却タイミングを調整する目的で両建てを利用する投資家もいます。
両建てにはデメリットや注意点もある
両建てはリスクをなくす方法のように見えますが、実際にはいくつかの注意点があります。
まず、株価が上昇しても空売り側の損失によって利益が抑えられます。つまり、下落を防ぐ代わりに上昇時の利益も制限されることになります。
また、信用取引では信用取引手数料や貸株料、場合によっては逆日歩などのコストが発生する可能性があります。長期間保有すると、コストが積み重なり利益を圧迫することがあります。
初心者が両建てを使う時に考えるべきこと
投資初心者の場合、両建てを行う前に「なぜ売却せずにリスクを抑えたいのか」を明確にすることが大切です。
例えば、「短期的な下落は予想しているが、その会社の将来性を信じている」という場合と、「ただ損失を確定するのが怖い」という場合では、取るべき行動が変わります。
単純な下落回避だけが目的であれば、一度売却して下落後に買い直す方法も選択肢になります。両建ては便利な手法ですが、目的を理解して使う必要があります。
両建て以外にリスクを抑える方法
株価下落への対応方法は両建てだけではありません。代表的な方法として、損切りラインを決める、保有株数を減らす、複数銘柄へ分散投資するなどがあります。
例えば、100株すべてを保有し続けるのではなく、50株だけ売却してリスクを軽減する方法もあります。投資スタイルや資金状況によって適した方法は異なります。
大切なのは、短期的な値動きに反応するだけではなく、自分の投資目的に合わせて冷静に判断することです。
まとめ|現物100株と空売り100株の両建ては目的を理解して使うことが重要
現物株100株を保有しながら同じ銘柄を100株空売りする方法は、株価下落時のリスクを抑える「両建て」という手法です。
一時的な下落への備えとして有効な場合がありますが、利益も制限され、信用取引のコストも発生します。そのため、単純に安全な方法というわけではありません。
投資初心者の場合は、両建ての仕組みを理解した上で、自分がなぜその方法を使うのかを明確にすることが大切です。リスク管理には複数の方法があるため、状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。

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