MACDの12・26・9とは何を意味する?移動平均線との違いや見方を初心者向けに解説

株式

株式投資やFXのチャート分析でよく使われるMACDですが、「チャート上の移動平均線とMACDの移動平均線は同じものなのか」「MACD(12,26)やSignal(9)は何を表しているのか」と疑問に感じる人は少なくありません。この記事では、MACDの基本的な仕組みや設定値の意味、通常の移動平均線との違いについて初心者にも分かりやすく解説します。

MACDの移動平均線とチャートの移動平均線は同じものなのか

結論から言うと、MACDで使われる移動平均は、チャート上に表示する一般的な移動平均線(MA)とは役割が異なります。

チャート上の移動平均線は、一定期間の株価の平均値を線として表示したものです。例えば25日移動平均線なら、過去25日間の終値の平均をつないで表示します。

一方、MACDで使われる移動平均は、価格そのものを見るためではなく、短期と長期の価格変化の差を見るために利用されます。そのため、同じ「移動平均」という言葉が使われていますが、目的が違います。

MACD(12,26)は何を意味しているのか

MACDの「12」と「26」は、2種類の指数平滑移動平均線(EMA)の期間を表しています。

MACDは一般的に、以下の計算によって求められます。

MACD = 12期間EMA − 26期間EMA

つまり、過去12期間の価格を重視した短期EMAから、過去26期間の価格を重視した長期EMAを引いた数値です。

例えば、短期の12期間EMAが長期の26期間EMAより上にある場合、MACDはプラスになります。これは短期的な価格上昇の勢いが強い状態を示します。

反対に、短期EMAが長期EMAを下回るとMACDはマイナスになり、下落傾向が強い可能性があります。

Signal(9)とは何を表しているのか

Signal(シグナル)の「9」は、MACDそのものを9期間の指数平滑移動平均で平均した線を意味します。

つまり、Signalは価格の移動平均ではなく、MACDの値の移動平均です。

計算式で表すと以下のようになります。

Signal = MACDの9期間EMA

MACD線とSignal線の位置関係を見ることで、売買タイミングを判断する材料になります。

例えば、MACD線がSignal線を下から上へ抜ける「ゴールデンクロス」は、上昇への転換サインとして見られることがあります。逆に、MACD線がSignal線を上から下へ抜ける「デッドクロス」は、下落への転換サインとして利用されます。

OSCILLATOR(12,26,9)とは何なのか

チャートソフトに表示されるOSCILLATOR(12,26,9)は、一般的にはMACDとSignalの差を棒グラフで表示したものです。

この数値は、MACDの設定値を表しています。

項目 意味
12 短期EMAの期間
26 長期EMAの期間
9 MACDのSignal線の期間

MACDヒストグラム(オシレーター)は、以下の計算で求められます。

MACDオシレーター = MACD − Signal

この棒グラフを見ることで、上昇や下降の勢いが強まっているのか、弱まっているのかを判断できます。

MACDで使われるEMA(指数平滑移動平均)とは

MACDでは通常の単純移動平均線(SMA)ではなく、指数平滑移動平均線(EMA)が使われます。

EMAは、過去の価格よりも直近の価格を重視して計算する移動平均です。そのため、単純移動平均よりも価格変化への反応が早いという特徴があります。

例えば、急に株価が上昇した場合、単純移動平均線よりもEMAのほうが早く上向きになりやすいため、MACDは相場の勢いの変化を捉えやすくなっています。

MACDを見るときに注意したいポイント

MACDは便利なテクニカル指標ですが、必ず未来の株価を予測できるものではありません。特に、株価が横ばいで方向感がない相場では、ダマシと呼ばれる誤ったシグナルが出ることがあります。

例えば、MACDがゴールデンクロスした後に株価が上昇せず、すぐに下落するケースもあります。そのため、MACDだけで売買を決めるのではなく、移動平均線、出来高、チャートの形状などと組み合わせて判断することが重要です。

また、12・26・9という設定は代表的な数値ですが、投資スタイルや見る時間足によって変更されることもあります。

まとめ

チャートに表示される通常の移動平均線と、MACDで利用される移動平均線は同じものではありません。通常の移動平均線は株価の平均的な流れを見るためのものですが、MACDは短期EMAと長期EMAの差から相場の勢いを分析する指標です。

MACD(12,26)は12期間EMAと26期間EMAの差を表し、Signal(9)はMACD自体を9期間で平均した線を意味します。OSCILLATOR(12,26,9)はMACDとSignalの差を表示したものです。

それぞれの意味を理解すると、MACDの動きが単なる線の交差ではなく、市場参加者の買いや売りの勢いを表していることが分かります。テクニカル分析では、仕組みを理解した上で複数の指標と組み合わせて活用することが大切です。

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