テクニカル分析をする上で、ローソク足と平均足の両方を使って相場の方向性を判断したいという要望は多くあります。しかし、TradingViewではデフォルトでは一つのチャートに一つのチャートタイプしか表示できません。ここでは、PCが複数画面でなくても、ローソク足と平均足を見やすく並列で分析する方法について詳しく解説します。
平均足とローソク足の違いを確認
まず、平均足(Heikin Ashi)はローソク足と異なり、直前の足のデータを基に平均化して作られており、トレンドの視認性に優れます。一方で、ローソク足は実際の価格の動きを反映するため、短期売買の判断には不可欠です。
そのため、両者を同時に確認できる環境を整えることで、より精度の高い相場判断が可能になります。
TradingViewで平均足をインジケーターとして表示するには
TradingViewで「ローソク足メイン+平均足を別領域に表示」したい場合、以下の手順で実現可能です。
- 1. メインチャートは「ローソク足」に設定。
- 2. インジケーター検索バーで「Heikin Ashi」や「Heikin Ashi Smoothed」などを検索。
- 3. 「Community Scripts」や「Public Library」からユーザー作成の平均足スクリプトを選びます。
- 4. 表示された平均足インジケーターを「セカンダリーパネル(別ウィンドウ)」に配置するよう設定を変更します。
多くのスクリプトでは、平均足のOHLCデータをラインやバーとして表現するように設計されており、チャート下部の別ウィンドウでの視覚化が可能です。
おすすめのカスタムインジケーター例
例えば、「Heikin Ashi Candles Overlay」や「HA Overlay by JayRogers」などは、サブチャートやオーバーレイに平均足を表示できる人気スクリプトです。これらは視認性も高く、カスタマイズ可能です。
設定で「Overlay」のON/OFFや、ラインの太さ・色の変更も可能で、自分に合った見やすい形式に調整できます。
スクリプトが使えない場合の代替策
無料ユーザーでスクリプト利用に制限がある場合や、やや複雑な操作が不安な場合は、
- ブラウザタブを2つ開いて片方を平均足に設定
- ウィンドウを分割して並べて見る
といった工夫も可能です。これによりマルチモニターがなくても両方のチャートを比較できます。
モバイル環境での表示テクニック
スマートフォンやタブレットでは、TradingViewのアプリを使用するか、ブラウザのタブ切り替えを活用する方法があります。ピクチャ・イン・ピクチャのようなマルチタスク表示が可能な端末であれば、2つの表示を同時に確認できます。
また、カスタムインジケーターのうち、描画データが軽量なものを選ぶことで、スマートフォンでも比較的快適に表示可能です。
まとめ:ローソク足と平均足を併用して精度の高い相場分析を
TradingViewでは、デフォルト設定だけでは平均足とローソク足の同時表示ができないように見えますが、カスタムスクリプトやインジケーターを活用すれば、1画面内での併用も十分可能です。PC環境が限られている場合でも、サブウィンドウ表示や別タブ運用で柔軟に対応できるため、トレンド把握とエントリーポイントの精度向上に役立てましょう。

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