投資信託の基準価額は割安・割高の判断材料にならない?誤解されやすい理由と正しい説明方法

資産運用、投資信託、NISA

投資信託の基準価額は、1口あたりの価値を示す数字ですが、同じ条件で設定日が異なる場合、基準価額だけでどちらが得かを判断するのは誤りです。しかし、一部の投資家は基準価額の差から「割安・割高」と誤解することがあります。この記事ではその理由と正しい説明方法を解説します。

基準価額とは何か?

基準価額は、投資信託が保有する資産の総額を口数で割った1口あたりの価格です。例えば、投信Aが基準価額14,000円、投信Bが7,000円でも、100万円で購入した場合に取得できる口数が異なるため、実際の投資額の価値は変わりません。

つまり、基準価額だけでは得か損かは判断できず、重要なのは保有口数×基準価額で計算した総資産額です。

なぜ「基準価額が低い方が割安」と誤解されるのか

理由としては以下が考えられます。

  • 心理的な数字の大きさに影響される:数字が低いとお得感を感じやすい
  • 購入単位の誤解:100口単位で購入する場合、口数が増える方が価値が増すと誤認する
  • 相場全体の割安感と混同:株価や指数の割安感を投信基準価額と勘違いする

投信Bの方が割安?と言われた場合の説明方法

こうした誤解には、以下のように説明すると理解が進みます。

  • 「基準価額は単なる1口あたりの価格であり、投資額の価値は口数で決まります」
  • 「100万円で購入した場合の取得口数を計算すると、総投資額に差はありません」
  • 「割安・割高は基準価額ではなく、運用資産や市場全体の評価で考えましょう」

具体例として、投信A14,000円のとき100万円で約71.43口、投信B7,000円のとき100万円で約142.86口取得でき、投資総額100万円は同じであることを示すと理解しやすいです。

相場の割安感と基準価額の混同

投資家が「投信Bが割安」と言う場合、実際には投信が連動する株価指数や市場の割安感を基に判断していることがあります。基準価額そのものではなく、投信の中身の資産価値や市場の状況での割安・割高の話をしているケースです。

このため、基準価額と相場全体の割安感を混同しないよう注意が必要です。

まとめ

投資信託の基準価額の大小だけで「どちらが得か」を判断するのは誤りです。基準価額×口数で投資総額を確認することが重要です。基準価額の差を理由に割安・割高と主張する投資家には、取得口数と総投資額を示すことで正しい理解を促すことができます。また、基準価額と市場全体の割安感を混同しないことも大切です。

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