古古米・古古古米に1000人以上が殺到?その理由と背景にある経済と食の意識変化

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一見すると「売れ残り」「品質が劣る」といったネガティブなイメージを抱かれがちな古古米(2年以上前に収穫された米)や古古古米(3年以上経過した米)。しかし、これらを5kg2000円で販売したところ、1000人以上が行列を作るという現象が実際に起きています。なぜ“古い米”にここまでの需要が集まるのでしょうか?その背景を探ってみます。

そもそも古古米・古古古米とは?

古古米とは収穫後2年以上が経過した米、古古古米とは3年以上経ったものを指します。新米と比較すると、味や香り、食感は劣るとされるため、一般的には安価で取引され、主に加工食品や外食産業向けに流通します。

しかし近年では、「家庭用に安く購入したい」というニーズの高まりにより、店頭販売でも注目されるようになってきました。

なぜ1000人以上が並ぶほどの人気に?

最大の理由は物価高騰です。近年、あらゆる食品価格が上昇しており、家庭の食費を抑えたい消費者にとって「5kg2000円」は大きな魅力です。仮に新品種の新米が5kg3000〜3500円だとすれば、その価格差は無視できません。

さらに、「炊き方やブレンド次第で古米でも美味しく食べられる」という情報の普及が、購買心理の後押しとなっています。

実際に買った人の評価は?

実際に古古古米を購入した人のレビューを見ると、「少しパサつくが、水を多めに炊けば問題ない」「チャーハンやカレーなどの料理に使うなら十分」など、実用性を重視したポジティブな意見も少なくありません。

特に大家族や外食を控える層にとっては、「日常的にたくさん炊く米を安く確保できる」ことが、古古米の魅力となっています。

食品ロス削減・サステナブルの視点からも注目

近年注目されているSDGsや食品ロス削減の観点からも、古古米の活用は評価されています。本来なら廃棄や飼料用に回るはずだった米が、消費者の手に渡ることで資源の有効活用につながります。

こうした背景もあって、地方自治体や農協が「もったいない米プロジェクト」などを実施する例も増えています。

メディアやSNSによるバズ効果も後押し

古古古米を販売した店舗では、SNSやニュースメディアによる報道が話題となり、“コスパ重視”を求める層の注目を一気に集めました。特に「1000人が並んだ」といった数字は、消費者心理に強く響き、さらなる行列を呼ぶ現象を生んだと考えられます。

これにより「並んででも買う価値がある」と認識され、購買行動に直結した可能性があります。

まとめ

古古米・古古古米が1000人以上の行列を生んだ背景には、物価高による節約志向、調理法や用途による実用性、食品ロス削減などのサステナブルな意識、そしてメディアによる影響など、複数の要素が絡んでいます。単に“古い米”というだけでなく、「安く・賢く・無駄なく」という現代消費者の価値観にフィットした商品として、今後も一定の需要が続く可能性が高いでしょう。

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