新NISAで月10万円積立は無理しすぎ?20代後半の資産形成で考えたい積立額と投資先の選び方

資産運用、投資信託、NISA

新NISAのスタートをきっかけに、若いうちから資産形成を始めたいと考える人が増えています。特に20代後半で月10万円という高い積立額を設定する場合、『将来のリターンを優先すべきか』『生活防衛資金を優先すべきか』で悩むケースは少なくありません。この記事では、年収や貯蓄状況を踏まえながら、無理のない積立額の考え方や投資先の選び方について解説します。

月10万円積立は収入に対して無理があるのか

月10万円の積立は年間120万円となり、新NISAを活用するうえでは決して珍しい金額ではありません。しかし重要なのは『積立額の大きさ』ではなく、『継続できるかどうか』です。

例えば手取りが月17〜20万円の場合、積立額10万円は手取りの50%以上を占めることになります。家賃や食費、通信費などを差し引くと、急な出費に対応できなくなる可能性があります。

投資は途中でやめるより、少額でも長く続ける方が成功しやすいという点は覚えておきたいポイントです。

生活防衛資金はどのくらい残すべきか

投資を始める前に確保したいのが生活防衛資金です。一般的には生活費の6か月〜1年分が目安とされています。

月間生活費 推奨される生活防衛資金
15万円 90万〜180万円
20万円 120万〜240万円

現在の貯金が約200万円ある場合、すでに一定の生活防衛資金は確保できていると言えます。ただし、車購入や転職、引越しなど将来の大きな支出も考慮する必要があります。

毎月の収入だけで生活費と積立が回らず、恒常的に貯金を取り崩して投資する状態は注意が必要です。

オルカンとS&P500を同時に積み立てる意味はある?

新NISA利用者の中でも人気なのが全世界株式(オルカン)とS&P500です。

ただしオルカンの中にはアメリカ株が約6割含まれているため、オルカンとS&P500を同時に保有すると、結果的にアメリカ株の比率がかなり高くなります。

  • オルカンのみで世界分散を重視する
  • S&P500のみでアメリカ集中を選ぶ
  • 両方を組み合わせてバランスを調整する

どれも間違いではありませんが、投資初心者の場合は商品数を増やしすぎない方が管理しやすい傾向があります。

NASDAQやSOXへの投資はどの程度が適切か

NASDAQ100やSOX指数は高い成長性が期待される一方で、価格変動も大きい特徴があります。

例えば2022年にはハイテク株中心のNASDAQが大幅下落した時期もありました。短期間で大きく資産が増える可能性がある反面、大きく下落する可能性もあります。

そのためコア資産としてオルカンやS&P500を保有し、NASDAQやSOXは資産全体の10〜20%程度のサテライト運用にする考え方もあります。

新NISAの1800万円枠は急いで埋めるべきなのか

『若いうちに枠を埋めた方が複利効果を受けられる』という考え方は理論上正しいです。

しかし、投資額を増やした結果として生活が苦しくなり、途中で積立を停止したり暴落時に売却してしまったりすると本末転倒です。

重要なのは最速で1800万円を埋めることではなく、長期間市場に居続けることです。

例えば月10万円が不安であれば、月7万円や8万円から始めて収入増加に合わせて増額する方法もあります。

20代後半の積立戦略で意識したいポイント

20代後半は投資期間を長く確保できる大きな強みがあります。そのため短期的な値動きよりも、継続性を優先した資産形成が重要になります。

  • 生活防衛資金を確保する
  • 無理のない積立額を設定する
  • 投資商品を増やしすぎない
  • 暴落時も続けられる金額にする
  • 昇給や転職時に積立額を見直す

まとめ

20代後半で月10万円の新NISA積立は決して不可能ではありませんが、手取り収入とのバランスを考えるとやや攻めた設定と言えます。現在の貯金額であればスタート自体は可能ですが、毎月の生活費を圧迫してまで投資額を優先する必要はありません。

オルカンやS&P500を中心に据えながら、NASDAQやSOXをアクセントとして加える構成は合理的な考え方です。ただし最も大切なのは、15年後まで継続できる仕組みを作ることです。投資は『最初にたくさん入れること』よりも『長く続けること』が資産形成成功の近道になります。

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