証券会社に勤める営業担当、いわゆる「証券マン」は投資のプロという印象を持たれがちですが、果たして彼らは本当に市場で「勝てる方法」を知っているのでしょうか？本記事では、証券業界の仕組みや投資アドバイスの実態、そして一般投資家が取るべき姿勢について深掘りしていきます。
証券マンの主な役割とは？
証券マンの仕事は、顧客に対して金融商品を提案・販売することにあります。つまり、彼らの成果は売上や契約数に基づいて評価され、個別の投資成果とは異なります。したがって、必ずしも「儲け方」を熟知しているわけではありません。
たとえば、A証券会社の営業マンは自社が推した投資信託をおすすめしてきますが、それは会社の方針や手数料構造に基づいているケースがほとんどです。営業目標の達成が最優先となり、顧客にとってベストな提案とは限らないのです。
パチンコ店員と証券マンの比較は的を射ている？
「遊び方は知っていても勝ち方は教えない」というたとえで、パチンコ店員と証券マンを比較する声もあります。この見方には一理あり、証券マンも相場の基礎知識や商品の仕組みは説明できても、確実に儲かる方法を保証することはできません。
証券会社は顧客の投資成果に責任を負いません。そのため「助言内容が損失につながっても補償はしない」契約が前提となっており、基本的には自己責任での判断が必要です。
証券マン自身の投資はどうしているのか？
興味深いことに、証券会社の社員が自分自身で大きなリスクをとった投資をすることは多くありません。勤務規則上、事前に届出が必要だったり、社内制限が課せられていたりします。リスク管理が求められる立場であることもあり、積極的な運用を控える人もいます。
実際、筆者がかつて取材した複数の証券マンは「自分は投資信託を毎月積立で買ってるだけ」と語っていました。高度なトレードをしている人は稀で、あくまで堅実志向です。
顧客目線で信頼できるアドバイスを見抜くには
証券マンの話を鵜呑みにせず、以下のポイントを押さえることが重要です。
- なぜその商品を薦めるのか？手数料との関係を確認
- 過去の成績や将来のシナリオに根拠があるか
- 代替案の提示があるか、リスクの説明は十分か
これらを確認することで、本当に自分にとって有利な選択肢かを見極めやすくなります。
一般投資家はどう学ぶべきか
証券会社任せではなく、自分自身で基礎的な投資知識を身につけることが肝心です。たとえばNISAやiDeCoといった制度や、インデックス投資のような長期的な視点を持つ投資法に触れることで、証券マンに依存せず判断できる力が養われます。
書籍・ブログ・YouTubeなど、今は無料で学べる良質な情報も豊富にあります。まずは少額で実践しながら学ぶことがリスクの少ない第一歩です。
まとめ：証券マンは営業のプロであって投資のプロではない
証券マンは投資の「仕組み」や「遊び方」を教える立場にはありますが、必ずしも「勝ち方」を保証する存在ではありません。営業職としての性質上、会社の利益と顧客の利益が一致しないこともあるため、アドバイスをうまく活用しつつ、自らの判断力を高めることが成功への近道となるでしょう。
こんにちは！利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント